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新「MacBook Pro」で一層際立つApple独自チップの価値 M1 Pro・Maxだけではない全面アップデートも注目本田雅一のクロスオーバーデジタル(4/4 ページ)

Apple独自の新チップ「M1 Pro」「M1 Max」を搭載した14インチと16インチの新しい「MacBook Pro」が登場。発表内容から、見た目も中身も大きく変わった新モデルを掘り下げていく。

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まだ見えぬ、Mac Proへの道

 ということでかつてない高性能なモバイルコンピュータが誕生したことは間違いなさそうだ。今後の性能評価が楽しみだが、一方で新チップのコンセプトはM1の延長線上にあり、果たして「Mac Pro」の領域で何をしてくるのかが、個人的には見えなくなってきた。

 337億トランジスタのM1 Pro、570億トランジスタのM1 Maxは、いずれもSoCの規模としてはいささか常識を外れている。とはいえ、このクレイジーな設計方針を来年にTSMCが立ち上げるといわれている3nmプロセスでも続けるとするなら、単純計算で同じダイサイズで2.5倍から3倍のトランジスタを集積可能になる。

 AppleがMacラインアップのアップデートを2年で完了するなら、1年後にはMac ProがApple独自設計のSoCに置き換わると考えられる(その前にM1 Pro・M1 Max搭載の高性能iMacもあるだろう)。

 拡張性が求められるMac ProやiMacの上位モデルでも、M1のCPU、GPU、Neural Engineをはじめとする多様な処理回路をSoCとしてまとめ、同一スレートにDRAMをまとめることで高性能を引き出すコンセプトを継続するのか、それとも別の解決策を提案するのか。さらに次の世代、次の次の世代と未来を見据えるならば、この辺りで新しいアイデアを見せてくれる気もするが、Mac Proへの道はまだ見えて来そうにない。

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