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2種類のコアが混在、その“実力”は? 「Core i9-12900K」「Core i5-12600K」の性能を検証してみた(2/4 ページ)

Intelの第12世代Coreプロセッサでは、2種類のCPUコアを搭載する構成を取っている。そのことは、ゲーミングのパフォーマンスにどのような影響をもたらすのだろうか。ベンチマークテストを通してハイエンドデスクトップPC向けに登場したCore i9-12900KとCore i5-12600Kの実力をチェックしてみよう。

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Core i9-12900K/Core i5-12600Kの実力をチェック!

 ここからは、Core i9-12900K/Core i5-12600Kのパフォーマンスをベンチマークテストを通して確認していこう。

 今回は、Intelから提供されたCPUと、ASUS JAPANから提供されたマザーボード「ROG MAXIMUS Z690 HERO」および水冷ユニット「ROG RYUJIN II 360」を組み合わせたシステムでテストを行っている。外部GPUはNVIDIAの「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」(日本未発売)を組み合わせた。

 比較用として、前世代の「Core i9-11900K」とAMDのハイエンドCPU「Ryzen 9 5900X」を使って組んだシステムも用意している。

検証環境
ベンチマークテストの環境

CINEBENCH R23

 まずは、CPUレンダリング性能を計測する定番ベンチマークアプリ「CINEBENCH R23」の結果を見てみよう。

  • Core i9-12900K:2万7224ポイント(マルチ)/1952ポイント(シングル)
  • Core i5-12600K:1万7266ポイント(マルチ)/1861ポイント(シングル)
  • Core i9-11900K:1万4789ポイント(マルチ)/1658ポイント(シングル)
  • Ryzen 9 5900X:2万1054ポイント(マルチ)/1601ポイント(シングル)

 Core i9-12900Kは言うまでもないが、メインストリームのCore i5-12600KでさえCore i9-11900Kよりも良いスコアを記録している。設計を改めた効果がてきめんだったことがよく分かる。

 今回はAMD最上位のRyzen 9 5950Xを比較対象に加えていないが、スコアはおおむね2万ポイント台後半に収まるため、Core i9-12900Kと“いい勝負”である。ここしばらく、CINEBENCHシリーズのスコアにおいて苦汁をなめてきたIntel製CPUだが、ようやくインパクトのある結果を残せたといえるのではないだろうか。

 前世代のCore i9-11900Kでは、シングルスレッド性能でRyzenを上回ったものの、マルチスレッド性能ではやや水を開けられていた。第12世代Coreプロセッサは、大幅なパフォーマンスアップを果たしているのが一目瞭然といえる。

CINEBENCH
CINEBENCH R23の結果

3DMark

 今回の新CPUはゲーミング用途での導入を考えている人が多いと思うので、次は3Dグラフィックスの描画パフォーマンスを計測する「3DMark」をテストしてみよう。今回は、DirectX 12ベースの「Time Spyシリーズ」と、DirectX 11ベースの「Fire Strikeシリーズ」を実行した。

 詳しいスコアはグラフを参照してほしいが、全てのテストでCore i9-12900Kのスコアがトップに立っている。負荷がもっとも低い「Fire Strike(フルHD)」ではスコア差がやや大きめに出ているが、より高負荷なTime Spyシリーズでも8〜9%前後の小さくないスコア差が生じていることは印象的だ。

 Core i5-12600Kについても、「Fire Strike Ultra(4K)」や「Time Spy(フルHD)」では総合スコアがRyzen 9 5900Xのシステムを上回っている。税込み実売価格が4万円前後であることを考えると、コストパフォーマンスの良さは秀逸だ。

3DMark
3DMarkの結果

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