4K/144Hzで色鮮やかな画面! ASUSの32型「ROG Swift PG32UQ」は長く使える相棒になれるか試してみた(2/3 ページ)
一度買うと、長く付き合う周辺機器の筆頭格が液晶ディスプレイだ。最近のキーワードであるHDMI 2.1/4K表示/高リフレッシュレート/HDR対応といったポイントを網羅している、ASUS JAPANの「ROG Swift PG32UQ」をチェックした。
HDMIの144Hz出力はオーバードライブでカバー
インタフェースは2基のHDMI 2.1、DisplayPort 1.4の各入力端子に加え、3.5mmイヤフォンジャックとUSB3.0アップストリーム端子、2基のUSB 3.0端子を備える。後ろから見るとそれぞれの端子形状を模したマークがあるので、使いたい端子が分かりやすい。
OSDメニューの操作は、上下/左右+押下の5方向スティックと4つのボタンで行う。4つのボタンは上からキャンセル、アシスト機能の「GamePlus」、映像表示を切り替える「GameVisual」、電源のオン/オフが設定されている。
OSDメニューではリフレッシュレートを強制的に上げる「オーバークロック」や、応答速度を上げる「可変OD」などを設定できる。これらを利用することでHDMIでは4K/144Hz、DisplayPortでは4K/155Hzまで出力可能になる。
可変ODによって応答速度がどれだけ変わるかは明らかにしていないものの、カタログ上ではMPRT(Moving Picture Response Time、動画で計測した数値)1msとしている。なおオーバークロックを使うと「チラつきが発生する」と表示されるものの、試用中にチラつきは見られなかった。
オーバードライブ補正の強度はレベル0〜レベル5の6段階を設定可能だが、上げすぎると逆効果になるので最適なレベル(レベル3前後)で調整したい。
この他、G-SYNC CompatibleやAMD FreeSync Premium Pro(Adaptive-Sync、HDMI Variable Refresh Rate)に対応する。これを利用すると表示している映像のフレームレートに応じてリフレッシュレートを調整し、映像のチラつきやカクつきが減る。さらにASUS独自の「ELMB Sync」(Extreme Low Motion Blur Sync)を搭載しており、これを利用すると映像表示の間に黒いフレームを挟んで残像を減らすことが可能だ。なおELMB SYNCはリフレッシュレートが75Hz未満では無効化される。
GamePlusは、FPSなどでの照準(クロスヘア)6種や90秒までのタイマー、FPSカウンター、ディスプレイの位置調整に使える「ディスプレイ整列」、クロスヘア周辺を2倍まで拡大する「スナイパー」機能を搭載している。インディーズブランドのPCゲームなどでは、リアリティーを重視してクロスヘアを表示しないタイトルもあり、多少ではあるが便利になりそうだ。
GameVisualは映像表示の切り替えだが、色鮮やかな「シーン」、全体的に彩度を落とす「レース」、色鮮やかだが明度が抑えられた「映画」、全体的に明るい「RTS/RPG」、さらに明るい「FPS」、sRGB色空間に基づく「sRGB」、赤を強調し、それ以外をグレースケールで表示する「MOBA」、全ての設定を自由にできる「ユーザー」の8種から選べる。これらはOSDメニューとショートカットメニューの両方から設定可能なため、シーンに合わせて使い分けられる。
他にも、黒い部分を明るく表示する「Shadow Boost」を4段階+動的調整で選択でき、色味を鮮やかにする「VividPixel」、HDRやコントラスト比を拡張するASCR(ASUS Smart Contrast Ratio)を利用できる。ブルーライトの低減も可能だ。
関連記事
- ASUS、HDMI 2.1接続/144Hz駆動に対応した43型4Kゲーミング液晶など4製品
ASUS JAPANは、144Hz駆動を実現した4K表示対応の43型/32型ゲーミング液晶ディスプレイを発表した。 - 私を誰だと思っているのだ? ASUS JAPANの「機動戦士ガンダム」コラボゲーミング液晶を試して分かったこと
ASUS JAPANがアニメ「機動戦士ガンダム」とコラボレーションしたPCパーツや周辺機器を相次いで投入した。PCパーツは即完売となったが、液晶ディスプレイは独特の存在感を放っている。その2モデルを試した。 - 4K×144Hzで日常が変わる! ASUSのゲーミングディスプレイ「ROG Strix XG27UQ」を試して分かったこと
ゲーミングノートPCの高リフレッシュレート化が著しいが、4K表示に対応した液晶ディスプレイはどうなのだろうか。いち早く144Hz対応をうたうASUS JAPANのゲーミングディスプレイ「ROG Strix XG27UQ」を試した。 - フルHDで165Hz! “光らない”ゲーミングディスプレイ「TUF Gaming VG259QR」に感じた魅力
PlayStation 5やXbox Series Xなどが120Hz表示をサポートするなど、ゲームでは高リフレッシュレートへの対応が欠かせない。かといって予算を割くのは難し……。そのような人にASUS JAPANの新モデルはどうだろうか。 - 人気の白でデスクトップを固めたい! ASUSの「ROG Moonlight White」シリーズを試す
従来から、秋葉原の店頭ではホワイトカラーのパーツが人気を集めている。一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)が2021年の色を「ゼロホワイト」と選定したように、その年を象徴する色にもなっている。ASUS JAPANのホワイト製品をチェックした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.