Googleが無償版G Suiteの終了を予告 5月1日までに有償Google Workspaceにアップグレードを
米Googleは無償版G Suiteのサービス提供を2022年7月1日に終了すると発表した。無償版G Suiteは現行のGoogle Workspaceから一部機能を削除したもので、独自ドメインを設定したメールサービスも利用できることから人気を博した。
米Googleが、無償版G Suiteのサービス提供を2022年7月1日に終了すると発表した。無償版G Suiteは現行のGoogle Workspaceから一部機能を削除したもので、独自ドメインを設定したメールサービスも利用できることから人気を博した。2006年8月に「Google Apps for Your Domain」という名称でユーザー募集とサービス提供を開始し、2012年12月にユーザー募集を止めていた。
募集を止めた後もサービスの提供は続けていたが、今回の通知でサービス提供も終了することが確定した。引き続き利用するには、7月1日までに有料の「Google Workspace」にアップグレードしなければならない。Googleは5月1日までのアップグレードを推奨している。期限までにアップグレードすれば、7月1日まではGoogle Workspaceを無料で利用できる。
アップグレードを保留しても、アカウントに支払い情報が登録してあれば、ユーザーが使用している機能から判断してGoogle Workspaceの適切なプランへアップグレードされる。支払い情報を設定していないと、サービスが一時停止状態になる。
そのままの状態で60日が経過するとGmailやカレンダー、Meetなど、Google Workspaceの主要サービスが利用できなくなる。YouTubeやGoogleフォトなど、引き続き利用できるサービスもある。一時停止となったアカウントを復元するには、有効な支払い情報の入力が必要だ。
ちなみに、移行先となるGoogle Workspaceのプランの中でも最も安価なものは「Business Starter」で、料金は月額680円となる。またGoogleは、アップグレードしないと決めたユーザーのために、データをエクスポートするツールを用意している。
なお、個人向けで提供されている無償のGmailやGoogle ドライブなどのサービスは影響を受けない。
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