AppleがmacOS Monterey 12.3の提供を開始 ユニバーサルコントロールがようやく利用可能に ただしβ版
米AppleはmacOS Montereyの新版、バージョン12.3の提供を始めた。対応するMacで利用できる。
Appleが、macOS Montereyの新バージョン12.3の提供を始めた。対応するMacで利用できる。
今回のアップデートの目玉は、キーボードとマウスをiPadと共用可能にする「ユニバーサルコントロール」だ。2021年10月末にmacOS Montereyの提供が始まってから、多くのユーザーが待ち望んだ機能がようやく利用できるようになる。ただし、ユニバーサルコントロールはまだβ版という位置付けになる。
ユニバーサルコントロールに対応するデバイスは下記の通りで、最大3台のデバイスで扱える。
- MacBook Pro(2016以降)
- MacBook(2016以降)
- MacBook Air(2018以降)
- iMac(2017以降)
- iMac(27インチ5K Retina、Late 2015)
- iMac Pro
- Mac mini(2018以降)
- Mac Pro(2019)
- iPad Pro
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad(第6世代以降)
- iPad mini(第5世代以降)
ユニバーサルコントロールを利用すると、1組のキーボードとマウスをMacとiPadの間で共用できるようになる。マウスポインターをMacの画面の端からさらに先に移動させようとすると、iPad側に現れる。そして、MacだけでなくiPadでもキーボードで文字入力ができる。MacとiPadの間でドラッグ&ドロップでファイルを移動させることも可能だ。
また、M1シリーズのSoCを搭載したMacでは、空間オーディオに新たな機能が加わる。対応するAirPodsと組み合わせたときに、頭の動きに追随する機能が「ミュージック」アプリで利用可能となり、空間オーディオの設定がコントロールセンターでできるようになった。
その他にも、絵文字の追加や、Siriの音声追加、バッテリー残量表示の精密化などの新機能が加わった。
なお、セキュリティ面では60件の脆弱(ぜいじゃく)性を修正している。任意コードの実行や特権昇格など、悪用されてしまったら大きな被害が予想できるものもある。macOS Montereyのユーザーは、アップデートを急ぐべきだろう。
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