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“山椒は小粒でぴりりと辛い”超小型PC「GPD MicroPC 2021ver」を試す(3/3 ページ)

パフォーマンスの向上と共に価格が高くなっている超小型PCだが、この「GPD MicroPC 2021ver」は手頃な価格で入手可能だ。クセのある見た目だが、実際の所はどうなのかを試してみた。

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“山椒は小粒でぴりりと辛い”を実現したユニークな1台

 本機をパッと見ると、かなりクセが強くて玄人好みと思うかもしれない。他のGPDシリーズのような高い性能も備えていないが、前述したように拡張性は優秀だ。

 USB 3.0 Type-A端子は3基もあり、HDMI出力端子もあるので外部液晶ディスプレイはもちろん、モバイルディスプレイにも接続して画面を拡張できる。マウスやキーボードを有線接続してもいいし、本体のストレージが256GBしかないので、ここにはポータブルSSDなどの外部ストレージをつなげたい。

GPD MicroPC 2021ver.
拡張性が高いので、さまざまな周辺デバイスを利用することでデスクトップPC並みの作業環境を構築できる。Bluetoothを活用すれば、ワイヤレスでケーブルに悩まされることなくマウスやキーボードを利用可能だ

 背面に1基だけあるUSB Type-C端子は、USB PDでの充電や液晶ディスプレイとの接続も行える。今どきのUSB Type-C端子を備えた液晶ディスプレイを用意すれば、ケーブル1本でPCの充電から画面表示などをまかなえるため、超小型デスクトップPCのような扱いも可能だ。

 HDMIとUSB Type-Cの両端子に外部ディスプレイを接続すれば、トリプルディスプレイ環境も実現できるのは頼もしい。

GPD MicroPC 2021ver.
背面のUSB Type-C端子を活用すれば、写真のようにUSB Type-C端子を2基備えたパススルー給電可能なモバイルディスプレイを使うことで。電源→モバイルディスプレイ→GPD MicroPC 2021ver.という具合に電力を供給することで、出先でも長時間の作業が行える

 その他、18W程度のUSB PD出力に対応しているモバイルバッテリーで充電しながら使えること、普段使いでも5〜6時間ほどバッテリー駆動が行えることも、評価できると感じた。もちろん、シリアル端子の標準装備に意義を感じる人もいるだろう。

GPD MicroPC 2021ver.
ついタッチ操作をしたくなってしまうが、タッチ操作は非対応だ。むしろ、6型の画面は現状のWindowsのインタフェースでは扱いにくい

 それにしても、実売6万円台でこれだけキビキビと動く超小型PCが手に入るとは、いい時代になったものだと感慨深い。超小型PCもハイパフォーマンスなモデルにばかり注目が集まりがちだが、使う場所を選ばないこのサイズで、“しっぽり”とWindowsが扱えるラインもぜひ残して欲しいものである。

GPD MicroPC 2021ver.
じゃまにならないサイズ感なので、どこへでも持っていける
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