360度Webカメラ「KAIGIO CAM360」が4月14日発売 8万8000円
ソースネクストは、自社で開発した会議用の360度Webカメラ「KAIGIO CAM360(カイギオ カム 360)」を4月14日に発売する。同社サイトにて予約を受け付けている。価格は8万8000円(税込み)。
ソースネクストは、自社で開発した会議用の360度Webカメラ「KAIGIO CAM360(カイギオ カム 360)」を4月14日に発売する。既に同社サイトにて予約を受け付けている。価格は8万8000円(税込み、以下同)。
KAIGIOは、Web会議をより快適にするソフトウェアやIoTデバイスを取りそろえるべく、ソースネクストが2021年6月に発表したブランドだ。そのブランドから新製品が発表された形だ。
会議に参加する全員の顔を映す
KAIGIO CAM360は、4つの2Kカメラ、8つのマイク、3つスピーカーが一体になった製品で、会議に参加する全員の顔を映すのが基本コンセプトとなっている。独自のAIが人の体と声で人物を検知し、会議室にいる人の表情が見えるように、人物を拡大して映し出せる。
状況に応じて下記の表示モードからいずれか1つを選んで使うこともできる。
- 表情がはっきり見える「4分割モード」(パノラマ表示 あり/なし)
- 参加者が5人以上いて、発言者が多いときや、画面越しの相手とはじめて話す会議に役立つ「9分割モード」(パノラマ表示 あり/なし)
- 一定の場所を固定して映すことが可能な「120度モード」(パノラマ表示 あり/なし)
- 画面を二分割して、上下に180度の映像を表示する「上下180度モード」
人の認識には専用AIチップを活用。人の顔(上半身)が映り込んだ場合に会議参加者と見なすが、全身が映ったり、動きが激しかったりすると、うまく認識できないとのこと。
ノイズを軽減する8つの無指向性マイクで半径5mまでの音を拾えるのも特徴の1つだ。外部マイクの取り付けも可能で、クリアに集音できるという。ノイズキャンセリング、エコーキャンセラーも備え、一般的なスピーカーよりも周波数帯域が広い他、通話先に送る音声レベルの変動を小さくし、聞き取りやすくするオートゲインコントロールも備える。
対応OSは、Windows 11/10/8.1、macOS Monterey(12.0)/Big Sur(11.0)/Catalina(10.15)。下記のWeb会議用ソフトウェアで動作する。
- Zoom
- Skype
- Microsoft Teams
- Cisco Webex Meetings
- Cisco Webex Teams
- Google Meet
- Slack
サイズは125(幅)×280(高さ)×125(奥行き)mm、重さは815g。
関連商品として「KAIGIO CAM360 ブラック収納バッグ」(5500円)が5月13日に発売される他、「KAIGIO CAM360・ワイド延長保証サービス」(8470円)が用意される。本サービスへの加入手続きは、対象製品の購入と同時、もしくは対象製品の購入から30日以内に行える。
なぜラインアップを拡充したのか キーワードは「ハイブリッドワーク」
ソースネクストは、会議用の360度Webカメラとして「MeetingOwl Pro」(12万6500円)を既に販売しているが、なぜラインアップを拡充したのか。4月13日の新製品発表会でソースネクスト代表取締役社長兼COOの小嶋智彰氏がその理由を語った。
昨今、急速にテレワークが浸透し、個人の働き方が多様化している。そんな中、「ハイブリッドワーク」が働き方の新たな潮流となりつつある。このハイブリッドワークは、オフィスワークとリモートワークを組み合わせた働き方で、例えば必要に応じて出社し、在宅で済む案件はリモートワークに切り替えるなど、その柔軟性が注目されている。
ソースネクストが行った調査では、今後もリモートワークやハイブリッドワークを継続すると回答した人が7割を超え、会議室からオフラインで参加する人が混在した会議形態)が増えたと感じている人も7割以上となり、働き方の変化とともに会議形態が変化している。
一方で、リモート会議で困ったこととして、「システムの煩雑さやトラブル」、「コミュニケーションの取りづらさ」が上位に挙げられる点は、昨年の調査から状況が変わっておらず、まだ課題を抱える方が多いことも分かったという。
そうした課題を解決すべく誕生したのがKAIGIO CAM360である。前述のようにMeetingOwl Proよりもカメラや表示モードが増えたことで、あらゆる会議に1台で対応しやすくした。今後もラインアップを拡充するとしている。
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