容積8Lで拡張性も十分な新ベアボーン！ ASRock「DeskMeet B660／X300」を試す（1/2 ページ）

さまざまな小型ベアボーンPCを用意しているASRockから、拡張性とメンテナンス性に優れた「DeskMeet」シリーズが6月24日から国内で発売される。一足先に2モデルの実機をチェックした。

[マルオマサト，ITmedia]

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　ASRockのベアボーンPCシリーズから、容積約8Lサイズの「DeskMeet」シリーズが登場した。「DeskMeet B660」は、IntelのLGA1700プラットフォーム、「DeskMeet X300」はAMDのSocket AM4プラットフォームを採用し、それぞれTDP 65WまでのCPUに対応している。

　発売は6月24日の予定で、税込みの想定実売価格はDeskMeet B660が3万7950円前後、DeskMeet X300は3万690円前後の見込みだ。

　同社のベアボーンPCといえば、容積約1.92LのDesk Miniシリーズがヒットしているが、このDeskMeetはそれよりも少し大柄なぶん、拡張性に優れる。ショートサイズのグラフィックスカードを搭載できるため、ゲームやクリエイティブ用途でバリバリ使える本格派の小型PCを作ることが可能だ。今回、DeskMeet B660とDeskMeet X300の評価機を入手したので、2回に分けてレビューしていく。

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ASRockのDeskMeetシリーズは、容積8Lのコンパクトサイズで拡張性にも優れる新型のベアボーンPCだ。DeskMeet B660はIntelのLGA1700に対応、DeskMeet X300はAMDのSocket AM4対応だ

両モデルとも容積約8Lの扱いやすいボディー

　DeskMeet B660、DeskMeet X300のキット内容は共通だ。ボディー（PCケース）と電源ユニット、マザーボードのセットで、CPUクーラーは付属していない。

　そして、ボディーのサイズや外見、内部構造とも全て共通であり、違いはマザーボードのみとなっている。

　具体的なサイズは、約168（幅）×219.3（奥行き）×218.3（高さ、突起物除く）mmで、容積では約8Lになる。扱いやすいコンパクトなサイズで、机の上にも無理なく置けるサイズだ。

　エアフローは、底面と右側面から吸気して天面／背面へ排気するスタイルとなる。付属のゴム足を装着しないと底面の吸気口は機能しないので、忘れずに装着する必要がある。

　なお、左側面にもゴム足の装着スペースがあり、こちらを下にした横置きも可能になっている。

前面。左がDeskMeet B660、右がDeskMeet X300だ。ボディーサイズ、デザインとも共通のため、正面からの見た目には全く違いがない

背面。左がDeskMeet B660、右がDeskMeet X300。インタフェースもほぼ共通で、ディスプレイ出力端子の位置が少し異なる点と、オーディオ端子の数が違う程度だ。いずれもグラフィックスカードなどを装着できる拡張スロットを上部に配置するレイアウトだ

左側面。左がDeskMeet B660、右がDeskMeet X300だ。この面からは両モデルの区別はつかない。ゴム足を装着するスペースが用意されており、この面を底面とした横置きも可能だ

右側面。左がDeskMeet B660、右がDeskMeet X300だが、全く同じデザインであり、この面からも見分けは付かない

天面部。左がDeskMeet B660、右がDeskMeet X300。グラフィックスカードを搭載した場合、通気口からグラフィックスカードのファンが見える位置関係になる

底面。小さいが放熱面で重要な役割を担う通気口がある。これをふさいでしまうとエアフロー効率が大きく悪化するため、ゴム足は必ず装着する必要がある

内部には楽々とアクセスできる

　ボディーの構造はとてもシンプルで、内部へのアクセスはとても簡単だ。底面にあるネジを1本外せば、ボディーのカバーをスライドさせることができ、内部のシャシーを引き出せる。

　初期状態では電源ユニットと緩衝材が収められているが、これを取り外せば、マザーボード全域へアクセスすることができる。ガラッとスペースが空いているので、作業はとてもしやすい。

カバーとシャシーは、底面にあるネジ1本で固定されている

ネジを外すとシャシーがスライドできるようになり、内部にアクセス可能になる。赤いのは緩衝材だ

初期状態では、緩衝材と電源ユニットが内部に収められている。

付属の電源ユニットは500Wで、80PLUS BRONZE認証取得の高変換効率モデルだ。評価機では両モデルともChannel Well Technology製の「GPT-500S-A」というユニットを搭載していた。

　続いて、両モデルの内部や相違点を見ていく。