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Microsoftが「Windows 10 LTSC(バージョン1809)」向け修正プログラムをプレビュー シャットダウン時にエラーが出る問題などを修正
Microsoftが、組み込み機器向けなどに提供している「Windows 10 LTSC(バージョン1809)」向けの修正プログラムのプレビューを公開した。シャットダウンや再起動時にエラーが出る不具合の修正や、Microsoft Defender for Endpointの機能強化も実施される。
Microsoftは8月23日(米国太平洋夏時間)、「Windows 10(バージョン1809)」向け更新プログラム「KB5016690」のプレビュー版を公開した。この更新では、PCをシャットダウンまたは再起動する際に、エラー「0x1E」が発生する問題が修正されている。
なお、今回の更新プログラムは、組み込み機器などでの利用を想定した「LTSC(長期サービスチャネル)版」のWindows 10を対象とするもので、一般ユーザーにおけるWindows 10(バージョン1809)のサポートは既に終了しているので注意しよう。
今回の更新プログラムでは、「Microsoft Defender for Endpoint」の機能拡張(ランサムウェアや高度な攻撃に対する特定/防護機能の強化)、アプリケーション仮想化(App-V)を使って仮想化されたMicrosoft Officeアプリが起動できなかったり応答しなくなったりする問題、「ポリシーの結果セット(rsop.msc)」がファイルシステムに関するセキュリティ設定を1000個以上読み込むと動作を停止する問題など、致命的な不具合の解消が行われる。
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