レビュー
話題の「Intel Arc GPU」を搭載したプレミアムノート「HP Spectre x360 16」を試す(2/5 ページ)
日本HPから、プレミアムノートPCの「HP Spectre x360 16-f1000」シリーズが発表された。そのできばえはどうなのか、最上位のパフォーマンスプラスモデル(16−f1010TX)を試した。
いち早くIntel Arc A370M Graphicsを搭載
外部GPUとして、Intel Arc A370M Graphicsを搭載しているのも注目だろう。Intelが近年開発を進めてきた「Xe-HPGアーキテクチャ」のGPUだ。
Arc Aシリーズの中ではA370はベーシックなモデルで、演算を行うXeコアが8基、レンダースライスが2基、レイトレーシングユニットを8基備える構造となっている。VP9、AVC(H.264)、HEVC(H.265)、AV1のハードウェアエンコードに対応したメディアエンジンを統合しており、実際にどれくらいの性能を発揮できるのかは後ほど検証しよう。
Intel Evoプラットフォーム準拠の先進装備
2基のThunderbolt 4(USB Type-C)にHDMI出力、USB Type-A、microSDカードスロットなど、本体装備のインタフェースは見た目以上に充実した内容だ。ビジュアルと機能性をうまく両立させているデザインの手腕が光る。
また、HP Spectre x360 16-fは、Intelが最高の体験ができると認めるIntel Evoプラットフォーム(最新の第3版)に準拠しており、以下の要件を満たす。
- Intel Iris Xe Graphics搭載の第12世代Coreプロセッサ搭載
- スリープから1秒未満の復帰
- バッテリー駆動時の高性能
- 10時間以上バッテリー駆動(フルHDの場合)
- 30分以内で4時間バッテリー駆動(フルHDの場合)可能な急速充電に対応
- Wi-Fi 6E、Thunderbolt 4を搭載
Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6をベースに6GHz帯を利用することで、より安定して高速通信ができるようにした拡張規格だ。日本での利用も年末には認可されると予想されており、先取りして対応しているのは心強い。
左側面にヘッドフォン/ヘッドセット兼用端子、HDMI出力、USB Type-A(USB 3.2 Gen 2)がある。スマートな形状を維持するためか、Type-A端子には一部開閉式カバーが実装されている
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