瑞起が「X68000 Z HACKER'S EDITION」の募集を開始 「EARLY ACCESS KIT」は2023年春発売予定:組み込み開発者向け?
瑞起が、開発を進めているミニPC「X68000 Z」の先行テストプログラムの参加者を募集している。条件を見る限り、Linux向けの組み込みアプリケーションの開発に携わったことのある人向けとなっており、その他の購入希望者は「EARLY ACCEESS KIT」の登場を待つ必要がありそうだ。
瑞起は11月15日から30日まで、同社が発売を予定している「X68000 Z」の先行評価版「X68000 Z HACKER'S EDITION」の評価者(テスター)の募集を開始した。応募には一定の条件があり、テスターに選ばれた場合は12月15日までに連絡が入るという。
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応募条件
X68000 Z HACKER'S EDITIONは、X68000 Zに搭載される予定の「X68000エミュレータ」や各種メカ/ハードウェアの開発を促進するための先行評価キットという位置付けとなる。そのこともあり、HACKER'S EDITIONのテスターとして応募するには以下の条件を全て満たす必要がある。
- Linux向けの組み込みアプリケーションの開発経験があること
- HACKER'S EDITIONを使った際のフィードバックを提出すること
- モニタリングを通して作成された成果物を公開できること
- Webサイト上の「Special Thanks」に掲載されても問題ないこと(※1)
- 製品のプロモーションに協力すること
(※1)ハンドルネームでも構わない
条件を見る限り、HACKER'S EDITIONは“開発者向け”という位置付けが色濃い。また、応募ページから確認できるテスター規約(PDF形式)を読む限り、本体などのハードウェアは「貸与」という形となる。
瑞起のTwitterアカウントのツイートに添付された画像によると、HACKER'S EDITIONは非売品の「コンプリートエディション」という位置付けで、本体の他にキーボードとマウスも付属するようだ。
ロードマップも開示
HACKER'S EDITIONの募集開始に合わせて、瑞起はX68000 Zの特設サイトにおいて製品のロードマップを公開している。
それによると、現在は同社の社内で「基幹システム」「β版オリジナルエミュレータ」といったソフトウェアの開発と、メカ(機構)/ハードウェアの開発を進めているという。HACKER'S EDITIONは、製品化に向けた「フェーズ0」という位置付けとのことだ。
その後、2023年春をめどに「X68000 Z EARLY ACCESS KIT」を発売する予定だという。これは「フェーズ2」という位置付けで、「β2版オリジナルエミュレータ」と「すぐに遊べるゲームソフト」が付属する予定となっている。その後も追加コンテンツの開発、コミュニティサイトの解説やエミュレータの継続開発/改善を行う。EARLY ACCESS KITに関する詳細は近日公開される予定となっている。
そして、EARLY ACCESS KITの反響によっては、事実上の製品版である「X68000 Z BLACK MODEL」を発売する計画となっている。さらに反響があった場合は、スペックアップモデルなどの開発を検討する可能性もありそうだ。
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