実売10万円切りPC「mouse DT3」と便利な「外付け電源スイッチ」を試す!(3/3 ページ)
マウスコンピューターのスタンダードデスクトップPC「mouse DT3」に、「外付け電源スイッチ」なるオプションが加わった。第12世代Core i3プロセッサ搭載モデルをベースに試してみた。
実用的なパフォーマンスを実証
ベンチマークテストの結果を掲載する。評価機は、最小構成のOSをWindows 11 HomeからProに変更した内容だ。参考として、Ryzen 5 5500U(6コア12スレッド)を搭載した超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」と、Core i5-8250U(4コア8スレッド)搭載の旧世代ノートPC(ThinkPad T480s)を用意した。
CPUのパワーを測るCINEBENCH R23のCPUスコアは、8287ptsだった。4コア8スレッドのモデルとしてはかなり高いスコアだろう。ノートPC向けとはいえ6コア12スレッドモデル(Ryzen 5 5500U)を大きく上回っている。
起動を含めた日常操作のレスポンスへの影響が大きい、CPUのシングルスレッド性能を測るCPU(シングルコア)でも高いスコアを獲得しており、IPC(周波数あたりの処理性能)が向上した第12世代CoreのPコアならではのアドバンテージもしっかり実証されている。
ただ、評価機はメモリが8GB、そしてシングルチャンネルアクセスのため、他のテストではその影響も見られる。特にCPU内蔵GPUのグラフィックス性能では、シングルチャンネルとデュアルチャンネルの差は大きいので、3D描画系では大きく遅れをとっているテストもある。この辺りは、BTOでメモリを16GB以上にすれば大きく改善されるだろう。
動作音も非常に静粛だ。アイドル時、高負荷時ともにほぼ無音に近いといって良い動作音である。深夜などにも気にせず利用することができるだろう。
実在のアプリケーションを使って日常操作(Essentials)、オフィス(Productivity)、クリエイティブ(Digital Content Creation)各用途をシミュレートする。メモリがシングルチャンネルであることの影響か、総合スコア含めて4項目中3項目でRyzen 5 5500U搭載のmouse CT6-Lに遅れをとっている
3DMarkのテスト結果。DirectX 11ベースのFire Strike、DirectX 12ベースのTime Spyを実施している。こちらもメモリがシングルチャンネルアクセスであることの影響が出ている
FINAL FANTASY XIV:暁月のフィナーレベンチマーク(1920×1080ピクセル)のスコア比較。旧世代からの進歩は感じるが、mouse CT6-Lにはかなわない。BTOでメモリの増設(8GB×2)は選んでおきたい
日常操作をサクサクと快適に使えるスタンダードPC
mouse DT3の魅力としては、低価格帯のモデルながら、Core i3-12100とB660チップセットを搭載していて基本性能が高く機能的に新しいこと、BTOでスペックを自分好みにアレンジできること、タワー型としては奥行きが小さく扱いやすいことなどが挙げられる。
エントリーモデルながら、技術の進化の恩恵でCPUはパワフルでSSDも高速。サクサクとした操作感を実現しており、日常用途向けとしては申し分ない製品だ。BTOでスペックを強化すればエンタメやクリエイティブなど、より幅広い用途で活用することもできる。
本機の直販価格は、標準構成で9万4800円(税込み、送料別)だ。12月28日午前10時59分まではキャンペーンでさらに安く8万7800円になる。検討している人は年内の購入がおすすめだ。
さらにマウスコンピューターでは、「mouse」ブランド製品の無償修理期間を3年にアップグレードする期間限定キャンペーンを実施している(2023年1月31日まで)。長期保証が無償となる貴重な機会だけに、長く使う前提でスペックを強化してオーダーするのも良さそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
マウス、手元スイッチでデスクトップPCの電源操作ができる「外付け電源スイッチ」 同社製PCのBTOメニューに追加
マウスコンピューターは、同社製BTOデスクトップPCの電源を手元のスイッチで操作できる「外付け電源スイッチ」を発表した。
さらに速く進化! 「G-Tune PP-Z」でRaptor Lakeこと第13世代Coreプロセッサを試す
マウスコンピューターのゲーミングデスクトップPC「G-Tune」シリーズに、Intel最新の第13世代Coreプロセッサ搭載モデルが加わった。最新世代の実力はどうなのか?
片手で持てる超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」をホテルで使って分かったこと
マウスコンピューターの「mouse CT6」シリーズは、片手で楽に持てる超小型ボディーが特徴のデスクトップPCだ。今回はコンパクトなボディーを活用すべく、出張先のホテルで利用してみた。
これが最新世代のスタンダードPC! ビジュアルも機能も洗練された「mouse B4-i7」を試す
マウスコンピューターのスタンダードブランド「mouse」シリーズに、注目の新モデル「mouse B4-i7」が加わった。“新たな基準”となり得る1台を細かくチェックした。
片手で持てる超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を新幹線で使って分かったこと
マウスコンピューターの「mouse CT6-L」は、容積が約0.83Lと片手で楽に持てる超小型デスクトップPCだ。今回は通常の利用とは少々異なる、少々イレギュラーな使い方を試した。
![mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2212/21/ht1221_ma21.jpg)
![mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2212/21/ht1221_ma22.jpg)
![mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2212/21/ht1221_ma24.jpg)
![mouse DT3[Windows 11]マウスコンピューター デスクトップPC Core i3](https://image.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2212/21/ht1221_ma27.jpg)