片手で持てる0.83Lの小型ボディー！ 6コア12スレッドCPUに強化した超小型デスクトップPC「mouse CT6-L」を試す（1/3 ページ）

マウスコンピューターの超小型デスクトップPC「mouse CT6」シリーズが、新型CPUにリニューアルを果たした。容積が約0.8Lの超小型ボディーをそのままに、どの程度パフォーマンスがアップしたのだろうか。従来モデルとの比較を含めてチェックした。

[マルオマサト，ITmedia]

　マウスコンピューターの「mouse CT6」シリーズは、容積0.8Lという超小型ボディーのデスクトップPCだ。

　この9月にリニューアルされ、ディスプレイの裏にマウントできる超小型ボディーを継承しつつ、CPUは先代のRyzen 5 4500UからRyzen 5 5500Uへと強化した。

　同社の直販サイトでは、上位スペックの「CT6」とベーシックな「CT6-L」が用意されており、どちらもBTOでのカスタマイズに対応している。今回はベーシックモデルのCT6-Lをベースにした評価機を手に入れたので、さっそくレビューしよう。

マウスコンピューターの「mouse CT6」シリーズは、容積0.83Lの超小型ボディーにRyzen 5 5500Uを搭載したデスクトップPCだ

容積0.83Lで重量約597gの超小型軽量ボディー

　従来から継承するスリムでコンパクトなボディーは、いい意味でPCらしくない雰囲気がある。ブラックベースのカラーにシンプルな形状なので、リビングにも書斎にも違和感なくフィットする。

　ボディーサイズは、横置き時の本体のみだと約194（幅）×153（奥行き）×28（高さ）mm、容積にすると約0.83Lで、重量も約597gと軽量だ。本体に電源は内蔵しておらず、標準で付属する65W仕様のACアダプターで駆動する。

　在宅ワークの普及に伴い、こういった超小型デスクトップPCを持ち運ぶという使い方をするユーザーもいると聞くが、本製品なら重さはノートPC以下、ボディーの作りもしっかりしているので、ノートPC収納部があるバッグや保護用のインナーケースなどを利用して持ち運ぶのに不安はないだろう。

　ボディーは横置き／縦置き両対応だ。縦置きする際は、付属のフットスタンドを利用する。安定確保のため底面は少し横幅があるものの、それでも約73mmで済む。サイズが膨らむのはスタンド底面だけなので、見た目のすっきりした印象はほとんど変わらない。

ブラックをベースにレッドのアクセントを取り入れたスリムなボディーは、いい意味でPCらしくない雰囲気がある。サイドカバーはヘアライン加工が施され、前面は光沢素材を利用している

ボディーサイズは縦置き時で約28（幅）×150（奥行き）×194（高さ）mm、重量は約590gと軽量だ。縦置き用のフットスタンド装着時は約73（幅）×150（奥行き）×219（高さ）mmとなる。側面にはゴム足が装着されており、横置きでの利用も可能となっている

ノートPCよりも小柄なので、リュックやバッグに入れて持ち運ぶのも容易だ

標準で付属するACアダプターで駆動する。出力仕様は65Wだ

ディスプレイの裏にマウントすれば設置スペースが実質ゼロに

　小さなボディーを生かして、ディスプレイの裏にマウントできるのも本機の特徴だ。VESA規格（70／100mm両対応）に準拠したマウントフレーム（VESA取り付けキット）が標準で付属しており、追加コストなしでVESA規格対応ディスプレイの背面にマウントして使える。

　このマウントフレームの構造も、とても良くできている。フレーム単体で液晶ディスプレイの裏側に固定でき、後から本体を差し込み、手回しネジ1本で固定するだけだ。液晶ディスプレイの裏側という本来何もないスペースを有効活用し、設置スペースを実質ゼロにすることができる。

　さらには、ワイヤレス接続のキーボードとマウスも標準で付属する。机上がケーブルでゴチャつくこともなく、見た目もスッキリとして机の上を有効に活用できる。

ディスプレイの裏面に取り付けるためのマウントフレーム「VESA取り付けキット」が標準で付属している

24型液晶ディスプレイに装着してみたところ。端子類にもサイドからスムーズにアクセス可能だ

ワイヤレス接続のキーボードとマウスが標準で付属している。共通のUSBレシーバーで通信するタイプで、ユーザーがペアリング操作などをすることなしにすぐに使える

　続いて、内部スペックを見ていこう。