E Inkタブレットとは思えない快適さ! 「BOOX Tab Ultra」+専用キーボードでテキスト入力専用機として使って分かったこと:オプション製品と組み合わせて文章作成マシンに(3/4 ページ)
ONYX Internatinalから発売されたE Ink搭載のAndroidタブレット「BOOX Tab Ultra」には、オプションで専用キーボード付きケース「BOOX Tab Ultra キーボード付ケース」が用意されている。これを使って、テキスト入力に特化した形で試してみた。
快適な入力は最適化設定がカギ
テキストエディタおよびIMEの準備が整ったら、早速入力してみよう。E Ink電子ペーパーだからといって特に使い方が異なるわけではなく、一般的なノートPCやタブレットと同じように使えばよい。カーソルを移動するには画面をタップすればよいが、Bluetoothマウスを使うことも可能だ。ちなみに、英語と日本語の切り替えは「Ctrl」+「Shift」キーで行う。
ここでポイントになるのは、前述のリフレッシュモードの設定だ。テキストエディタを使って文字入力を行う際、モードが画質優先の「HD」になっていると、文字を入力するたびに画面にリフレッシュされてしまい、使い物にならない。
こうした場合は、リフレッシュモードを「HD」から、スピード重視の「高速」に変更する。こちらであれば多少の残像は残るものの、不要なところで画面がリフレッシュされて注意力を削がれることもなくなる。
この他、文字がかすれて見えたり、背景色が薄くて見づらく感じたりする場合も、やはりこのE Ink設定で調整を行う。正解は1つではなく試行錯誤することになるが、ほとんどの項目はこのE Ink設定の中にまとめられているので、根気よく調整するとよいだろう。
ちなみに、本製品は独自の高速化技術を搭載しているためか、タイピングにきちんと画面の書き替えが(高速モードであれば)追従し、漢字変換でもモタつきがほとんどない。E Ink電子ペーパーとは思えないレスポンスの速さだ。
もちろん、一般的なPCなどでのテキスト入力に比べると遅延はゼロではないが、タイピングの速度がそこそこ高速なユーザーでも、不満は感じないはずだ。JIS配列に慣れたユーザーがUS配列を利用する戸惑いの方が、むしろ大きいかもしれない。
関連記事
- ONYX、高速レスポンスを実現した10.3型Android電子書籍リーダー
SKTは、ONYX Internatinal製の10.3型電子書籍リーダー「BOOX Tab Ultra」の取り扱いを開始する。 - SKT、A4サイズ閲覧が可能な13.3型E Ink搭載電子ペーパー端末「BOOX Tab X」
SKTは、13.3型E Inkディスプレイを採用した電子ペーパー端末「BOOX Tab X」を発表した。 - SKT、ペン入力にも対応した7.8型E Ink採用Androidタブレット
SKTは、ONYX Internatinalとなる7.8型E Ink採用タブレット端末「BOOX Nova Air2」の取り扱いを発表した。 - FCCL、電子ペーパー端末「QUADERNO」をアップデート 暗記学習向け機能を搭載
富士通クライアントコンピューティングは、同社製電子ペーパー端末「QUADERNO」のアップデートを発表した。 - 注目は有機EL+E Inkの「ThinkBook Plus Twist」 Lenovoが中小ビジネス向けPCの新製品を披露
CES 2023に合わせて、LenovoがSMB(中小ビジネス)向けPCの新製品を発表した。ここ数年の恒例になっているデュアルディスプレイノートPC「ThinkBook Plus」は姿を変えて、ツイストヒンジを持つ2in1モバイルノートPCとなった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.