直販価格4万9800円でどこまで行ける? aiwaデジタルのWindowsタブレット「JA2-TBW1001-D」の価値を探る(2/3 ページ)
JENESISの「aiwaデジタル」ブランドから発売されたタブレットタイプの2in1 PC「JA2-TBW1001-D」は、税込み直販価格が4万9800円ながらもWindows 11 Proをプリインストールしていることが特徴だ。その“実力”はいかほどのものか、試してみよう。
カバー兼キーボードは改良の余地あり
付属のカバー兼キーボードは、本体下部にあるポゴピンで接続するようになっている。キーボードの電源は本体から供給される。
肝心のキーボードだが、質感や打ち心地はさておき、タッチパッドの感触や感度には大きな改善の余地があると考える。細かいマウス操作をしようとすると、カーソルがうまく追従してくれないのだ。レビュー中は、このことが思いの外ストレスになった。
「ならタッチ操作をすればいい」と思うかもしれないが、Windowsの場合、タッチ操作を考慮していないアプリも少なからず存在する。そのため、タッチパッド(マウス)操作の快適性も非常に重要な要素となる。
若干辛口かもしれないが、生産性を向上したいなら少なくともマウス、できればキーボードも別途用意した方がよい。
なお、カバー兼キーボードは背面カバーとキーボード(正面カバー)が一体となっている。自立スタンドを持たないJA2-TBW1001-Dでは、このカバー兼キーボードがスタンド代わりとなる。
そのため、別途用意したキーボードをつないで使う場合は、スタンドも別に用意することを検討したい。
充電は専用ACアダプターのみ
JA2-TBW1001-Dのバッテリー容量は定格値で3500mAhとなる。公称の連続駆動時間は最長で約7時間とされている。
先述の通り、バッテリーの充電は専用のUSB Type-C端子で行うようになっている。付属のACアダプターの出力は「12V/3A(最大36W)」となっているのだが、USB PD(Power Delivery)には準拠していない。USB PD対応に対応する手持ちのACアダプター(最大出力100W)とモバイルバッテリーでの充電を試みたのだが、できなかった。
要するに、充電専用のUSB Type-C端子は「USB Type-Cと同じ形状の電源端子」ということになる。モバイル用途を考えるのであれば、せめてUSB PD規格に対応してほしかった。
紛失対策として「MAMORIO PC」を利用可能
JA2-TBW1001-Dは、Windows 11 Proをプリインストールしている。専用のユーティリティーアプリなどはインストールされておらずプレーンな印象も受けるが、特筆すべき点として「MAMORIO PC」がプリインストールされている点が挙げられる。
MAMORIO PCは、Bluetoothを活用した紛失対策タグ「MAMORIO(マモリオ)」をPCに内蔵したもので、MAMORIOと同様にスマートフォンの「MAMORIOアプリ」を使った位置捜索に対応している(要初期設定/2年間無料)。
JA2-TBW1001-Dの発売元であるJENESISとMAMORIOは、資本業務提携を行っている(参考リンク)。aiwaデジタルブランドのAndroidスマートフォン/タブレットにもMAMORIOアプリがプリインストールされているので、その延長線としてMAMORIO PCにも対応したものと思われる。
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