ビデオ会議での公平性を追求! ペルソナベースで課題解決を進めるHPと合併した「Poly」の日本担当者に聞く(3/3 ページ)
コールセンター用ヘッドセットや会議システムで知られる「Poly(ポリー)」が、PC大手のHPに買収された。組織面での統合が進められている両社だが、これは日本における「Poly」「HP」両ブランドにどのような影響を与えるのだろうか。日本HPの担当者から話を聞いた。
HPとPolyの統合は何をもたらす?
―― PolyがHPと統合することは、どのようなメリットがあるのでしょうか。
野村氏 HPの視点に立つと、Polyの周辺機器やソリューションがポートフォリオに加わることで、お客さまに対する提案の幅が広がります。
もちろん、HPとして従来も「HP Presence」というブランドでビデオ会議用の周辺機器やソリューションを展開してきました。ここに、「コミュニケーション」や「会議」を専門に歩んできたPolyの資産が加わることによって、ポートフォリオがさらに強化されることになります。
野村氏 とりわけHPがさらに“一歩先”に進むためには、PCだけではなく周辺機器を含めて“ソリューション”として、お客さまに提案していくことが必要です。従来のように単にグレードを分けてデバイスを提供するスタイルではなく、今後はワークスタイルに合わせたペルソナベースでの課題解決の提案に変わっていくでしょう。そういった意味では、私たち自身にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の実践が求められているのだと感じています。
Polyブランドの視点では、HP製品とPoly製品が1つのメーカー由来のものとなりますので、エンタープライズ規模での管理のしやすさやが向上しますし、セキュリティ的にもより安心できるものになるでしょう。
また、規模が大きくなりますので、サポートチームも増強されます。このあたりが、利用しているユーザーさまにとってもメリットとなると思います。
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