ショップに聞く「今、ゲーミングPCを組むならGPUの最低ラインはどれくらい?」:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
20万円や30万円のグラフィックスカードがヒットを飛ばす中で、ゲーミングPCの予算ハードルも上昇しているように見える。もっと身近な入り口はどのあたりにあるのだろうか?
先週は、MSIからGeForce RTX 3050搭載グラフィックスカード「GeForce RTX 3050 VENTUS 2X 8G OCV1」が売り出された。デュアルファンを備えた2スロット占有モデルで、価格は4万1000円弱となる(税込み、以下同様)。
GeForce RTX 3060かRTX 3050か それともCPU内蔵GPUか?
入荷したTSUKUMO eX.は「デュアルファンのRTX 3050カードでかなり買いやすい価格帯ですね。エントリーなゲーミングマシンを組みたい人に、ちょうどいい選択肢だと思います」と評価していた。
グラフィックスカードは、ゲーミングPCの性能を決める要となる。上を目指せば30万円台が多い GeForce RTX 4090搭載カードまで選択肢が広がるが、そこまで手が出せるユーザーは限られている。一般的に「できるだけ安くゲーミングPCが組みたい」と言われたとき、どのあたりのGPUが最低ラインとなるのだろうか。
「ゲームによってはGPUのパワーがほとんどいらなかったりするので、やりたいタイトルが決まっている人ほど最低ラインを下げられると思います。それこそ、マインクラフトの最小要件だったらCPU内蔵GPUで行けちゃいますしね」(パソコンSHOPアーク)というコメントも一理ある。
それでも尋ね回ったところ、RTX 3060を最小の基準に挙げるショップが多かった。その上で「トータルの予算で削る必要があればRTX 3050まではOKだと思います。まぁ、4〜5万円くらいのラインですよね」(某ショップ)とのコメントもあった。この辺りはゲーミングPCのトータル予算を尋ねた2月頃と変わらないようだ。
また、別の視点から「サポートステイが求められるくらい」という声も聞いた。TSUKUMO eX.は「最近はサポートステイの需要が高まっていますが、ハイエンドカードの大半は付属しています。単品のステイが求められるのは、そこそこ重厚なクーラーを採用しているミドルクラスが多いんですが、ゲーム用途を想定しているのはちょうどその辺りからなのかなと」と話していた。
先週は、PowerColorから2台までのカードを支えられるステイ「GCH-1000」が売り出されている。価格は2000円前後だ。
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