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ライト内蔵の屋外用ネットワークカメラ「Ring Spotlight Cam Plus」をじっくり試して分かったこと山口真弘のスマートスピーカー暮らし(3/3 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする本連載。今回はRingのネットワークカメラ「Ring Spotlight Cam Plus」を長期使用して分かったことをまとめた。

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盗難防止の備えは?

 最後になったが、こういった屋外向けのカメラには欠かせない、カメラ自体の盗難への対策についてチェックしておこう。

 本製品の設置にあたっては、ネジ止めされた台座に本体をはめ込み、さらにネジで固定するという構造からして、力ずくで取り外すのはまず不可能だ。本製品を手が届きにくい高所に取り付けておけば、さらにリスクを減らせるだろう。もっともその場合、バッテリーの交換もしづらくなるので、どの程度にとどめておくかは少々悩みどころだ。

 これらにもかかわらず盗難に遭った場合のために、盗難補償のプログラムも用意されている。警察が発行する被害届出証明書が必要で、かつ盗難から15日以内に行う必要があるなど、すみやかに対応する必要はあるが、まるごと1台が補償されるというのは安心感が高い。

 録画されたデータは、本体ではなくクラウドに保存されていることから、カメラ本体が盗難に遭っても失われることは考えにくい。水平140度と視野角が広いことから、例え真正面から犯人の顔を捉えていなかったとしても、完全に映らないようにすることは難しいだろう。

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本体はネジ止めされた台座にはめ込み、さらにネジで固定されているので、力ずくで取り外すのはかなり難しい

高機能すぎて設定項目が探しにくいほどの多機能ネットワークカメラ

 以上、約1カ月半にわたって試用してみたが、とにかく高機能で、家庭用の防犯に使う屋外カメラとしては、これ以上適した製品はないという印象だ。細かいカスタマイズが可能なぶん設定項目は多いため、ある程度慣れたはずなのに「あの設定項目どこにあるんだっけ」とアプリ内を探し回ることがあるのが、欠点といえば欠点かもしれない。

 ボディーはかなり大柄ゆえ好みが分かれそうだが、ライトを搭載するためにボディーを大型化した結果、バッテリーを2つ内蔵できるという副産物も生み出しており、合理的な設計に見える。今回は設置場所の関係で試用していないが、オプションでソーラーパネルも用意されており、給電方法が選べるのも好印象だ。

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ライバルにあたる「Google Nest Cam」(右)との比較。照明を内蔵し、かつバッテリー交換に対応することもあり本製品の方が大柄だ
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とはいえ本製品は背が高いだけで、フットプリントはむしろコンパクトだ
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オプションのソーラーパネル。取り付けは南向きに限定されるので家の方角に注意したい
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付属品一覧。パネルは小型のタブレット程度のサイズ感だ。下の(A)(B)とあるのは、取り付け用のネジだ

 利用にあたって実質必須となるRingプロテクトプラン(有料)は、デバイス単位で契約するBasicプラン(月額350円)と、登録住所ごとに使用する台数無制限のPlusプラン(月額1180円)があり、4台以上を導入するのであれば後者の方がお得になる。

 つまるところ、Amazon(というよりもRing)のエコシステムにどれだけ本気で乗っかるかが大きなポイントとなるわけで、そのためには発売済みのドアホン小型カメラ以外にも、ハードウェアのバリエーションがもう少し欲しいところだ。ユーザーにとっては数年サイクルで使う製品だけに、さらなるラインアップの強化に期待したい。


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