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「Google Pixel Tablet」を競合製品と比較 第2世代Nest Hubの代わりにはならないと思った理由山口真弘のスマートスピーカー暮らし(5/5 ページ)

スマートスピーカーやその関連デバイスについて、試行錯誤を繰り返しつつ、機能をバリバリ使えるようになる(予定)までの過程を、時系列でお届けする連載。今回はGoogleが投入した「Pixel tablet」をチェックしよう。

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別売の専用保護ケースは必須か

 これらを解決する方法はいくつかあるが、タブレットに専用保護ケースを取り付ける手が考えられる。この専用保護ケース「Google Pixel Tablet ケース」(Google Store価格で税込み1万2800円)は背面に簡易的なスタンドを備えているのだが、これが充電位置とぴったり適合する設計となっているため、引っ掛けるようにして充電スピーカーホルダーに取り付けられるようになる。

 もちろんそのぶんタブレットの重量が増してしまう上(何と700g超えだ)、見た目にもにゴツくなるので好き嫌いはあるだろうが、手探りで取り付けるストレスが大幅に軽減されるため、試してみる価値はあるだろう。

Pixel tablet Google タブレット スマートスピーカー スマートディスプレイ
別売の専用ケース。装着したまま充電スピーカーホルダーへの取り付けが可能だ
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背面にはリング状の簡易スタンドを搭載する。充電スピーカーホルダーの断面にぴったり適合しているのがユニークだ
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充電スピーカーホルダーに、引っ掛けるように取り付けることが可能になる。これなら位置合わせに悩むこともない
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純正ケースだけあってデザインもよくマッチしており違和感がない
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簡易スタンドを用いて単体で自立させることも可能だ
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ただしケース装着時は重量が731gと極端に重くなるのがネックだ
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ちなみにタブレット単体での重量は491gと、10型タブレットとしては及第点だ

 また充電スピーカーホルダーが動いたりズレたりしないよう、滑り止めシートを敷いたり、耐震用のジェルマットを挟んだりするのも有効だろう。ただし音の響き方に影響を与えたり、ジェルマットは品質によっては本体側に跡が残ったりするので、このあたりは自己責任となる。

 ちなみに本製品が搭載する約43.5mmのフルレンジスピーカーは、Google Nest Hubとはほぼ同じサイズだが、ウーファーを備えるGoogle Nest Hub Maxにはさすがに劣る。実機で比較していないので参考程度だが、音質はGoogle Nest Hubとはほぼ同等、ただしGoogle Nest Hub Maxほどではない、という評価になるはずだ。

Google Nest Hubにあって本製品にない機能とは

 以上のように、本製品はスマートディスプレイとして十分な機能を備えており、新規の導入はもちろん、既に所有しているGoogle Nest Hubの買い替えにも適している。

 マイクの聞き取り性能が若干低く、遠距離からの操作が難しいことや、画面上で操作できる項目が少ないこと、また操作するにしても階層が深いことがネックになる場合はあるかもしれないが、それ以上のプラスがある印象だ。Google Nest Hubと違ってAndroidアプリのインストールができることも強みだろう。

 とはいえ同じGoogle Nest Hubであっても、第2世代のGoogle Nest Hubの代替にはならないので注意したい。というのも第2世代のGoogle Nest Hubは「睡眠モニター機能」という他にないユニークな機能が搭載されており、これは本製品には採用されていないからだ。

Pixel tablet Google タブレット スマートスピーカー スマートディスプレイ
第2世代のGoogle Nest Hub(手前)は、センサーを用いた睡眠モニター機能を搭載している

 本製品は、取り外してタブレットとしても使えることからして、デスク上よりもむしろ枕元に設置した方が、多彩な用途に対応できて便利だが、このような理由ゆえ枕元に設置してある第2世代Google Nest Hubの代わりにはならない。

 この、第2世代Google Nest Hubの睡眠モニター機能は、2023年末まで追加料金なしで利用でき、その後は有料のFitbit Premiumに統合されるといわれているが、ハードウェア的にもかなり特殊で、今後きちんとサポートされるかは分からない。今回のPixel Tabletでもサポートされなかったのは、一ユーザーとしては少々不安になる。

 センサーを内蔵していない以上、本製品に追加装備されることは難しいはずで、本製品の導入をきっかけに自宅内のスマートデバイスの配置変更を考えている人にとっては、いまひとつすっきりしない問題だ。同社製品の間で、今後も何らかの形で睡眠モニター機能がサポートされることを、一ユーザーとして願うばかりだ。

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