Amazonの新型タブレット「Fire Max 11」に専用キーボードを取り付けてノートPCスタイルで使ってみた(1/5 ページ)
Amazonから発売されたFire タブレットの新モデル「Fire Max 11」。別売で用意されている専用キーボードとスタイラスペンを使い、ノートPCのように使えるのかを試してみた。
AmazonからFireタブレットの新製品「Fire Max 11」が登場した。ペンチマーク比で従来の10.1型タブレット「Fire HD 10 Plus」の2倍近いスコアを叩き出す高いスペックのモデルであり、リーズナブルな一方でややチープな印象もあったこれまでのFireタブレットの印象を覆す一品だ。
このFire Max 11は、マグネットで吸着する専用のキーボードがオプションとして用意されており、ノートPCライクに利用できる。今回はこのキーボードの使い勝手について、メーカーから借用した機材を用いてチェックする。
ちなみにFire Max 11の価格は3万4980円、純正キーボード付きカバーは1万980円、スタイラスペンは4980円(いずれも税込み、以下同様)だ。
Fire タブレットそのものがキーボードの利用を前提に進化
まずはざっとおさらいをしておこう。従来の「Fire HD 10」も、オプションとしてMade for Amazonを取得したFintie製のキーボードがラインアップとして用意されていたが、キーボードと一体化した保護ケースにFire本体をはめ込む仕組みだった。
つまりFire本体側にキーボードを取り付けるギミックはなく、強引にクラムシェルタイプのように扱えるようにしただけで、セット売りもされていたが、いかにも後付という印象は強かった。接続も一般的なBluetoothで、スリープ状態からの復帰後はタイムラグが発生しがちで、キーはUS配列のものを日本語配列に仕立て直したもので、トラックパッドも非搭載だった。
これに対して今回の専用キーボードは、Fire本体に磁力で吸着する仕組みになっている。つまりあらかじめFire側がキーボードを吸着させることを前提とした設計であることを意味する。通信もBluetoothではなくポゴピン経由で、スリープ状態から復帰してもすぐに入力ができる。
キー配列も日本語配列に変更されており、独特のEnterキーの形などを再現している。さらにキーボード手前にトラックパッドを搭載したことで、画面をタップしたり、マウスを使ったりしなくても、ポインタの操作や左右クリックが行える。純正の外付けキーボードとして一通りの機能を備えており、同社の本気度がうかがえる。
2つのユニットで構成されるカバー兼キーボード
アウトラインを押さえたところで、まずは外観からチェックしていく。キーボードは保護ケースを兼ねた構造で、Fire Max 11本体の表と裏、それぞれに吸着させて使用する。Fire Max 11は従来までの製品と異なり、背面のカメラに突起がある構造だが、このカバーを取り付けることによって、その段差を平坦にできる。
素材はこの手のカバーによくあるファブリックな素材で、一定の防水性能もあるが、側面はむき出しの状態となっている。角は本体よりもやや横に出ているのだが、側面から落下させた場合はタブレット本体にダイレクトにダメージが伝わることが予想される。面の衝撃には強いが、側面からの衝撃には気をつけた方がよいだろう。
なおFire Max 11は、電源ボタンや音量調整ボタン、microSDメモリーカードスロット、USB Type-Cポートが全て右側面に配置されており、左側面はボタン類が一切ない。この面にはスタイラスペンを磁力で吸着できるのだが、バッグの中に入れる時はこの左側面が上に来るようにすれば、万一バッグの入り口が空いていて雨がかかっても、本体への水滴の侵入は軽減できるだろう。
早速、キーボードを取り付けて使って見よう。
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