最新Ryzenで魅力が増したフリップタイプの2in1ゲーミングノートPC「ROG Flow X13(2023)GV302」を試す(2/4 ページ)
高いパフォーマンスを2in1スタイルで持ち運べるだけでなく、外付けGPUユニット(ROG XG Mobile)によるパワーアップも可能だ高価ではあるが、内容を考えれば納得するしかない内容だった。
画面をフリップしてマルチなスタイルで活用できる
ROG Flow X13 (2023)GV302は360度ヒンジを搭載している。画面をフリップして、マルチなスタイルで利用できる。
通常はクラムシェル型のノートPCだが、画面をフリップして完全にたためばタブレットになる。タブレットスタイルならば、片手で持ってタッチで操作できるので、ノートPCを置いて作業する時間やスペースがない状況でも気軽に利用できる。
別売りの「ASUS Pen 2.0」にも対応しているので、液晶ペンタブレットとしても使える。手書きメモやイラスト描画、コンテ作成、繊細なフォトレタッチなど、さまざまな方面で活用できるだろう。
クラムシェルとタブレットの中間に位置付けられるテントスタイルやスタンドスタイルでは、画面の前にキーボードがなくなり、画面に表示されているコンテンツへの没入感が高まる。プレゼンテーションや動画鑑賞などに便利だ。
クラスを超えるハイスペックを搭載
基本スペックは最新世代であるといっていいだろう。CPUはAMDのRyzen 9 7940HSを採用している。Zen 4アーキテクチャと4nmプロセスルールを導入した最新世代のノートPC向けの中で、上位から5番目にあたる高性能モデルだ。
さらに、外部GPUとしてNVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop(グラフィックスメモリは8GB)を搭載している。RTX 40シリーズでは新しい「Ada Lovelaceアーキテクチャ」と4nmプロセスルールを採用しており、先代から電力効率が飛躍的に向上した。先代の「GeForce RTX 3060 Laptop(8GB)」を上回る性能を、より低電力で実装できるようになっている。
メモリは高速なLPDDR5-6400を採用している。GeForce RTX 4060 Laptop GPU(8GB)を搭載する最上位モデル「GZ302XV-R9R4070」のみ32GBで、評価機を含めたそれ以外のモデルは16GBとなる。ハイエンド志向の人にとっては最上位モデルがよさそうだ
GPUは「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop(8GB)」を搭載している。CUDAコア数やメモリバス幅などのスペックはRTX 3050 Ti Laptopに近く、RTX 3050 Ti Laptopの後継でRTX 3060 Laptop以上の性能を持つGPUと考えるとしっくりくると思われる
通常はCPU内蔵GPUとNVIDIA GPUを最適に使い分ける「NVIDIA Advanced Optimus」が有効になっているが、MUXスイッチによりそれを解除し、常時NVIDIA GPUを利用するモード(Ultimate)も用意している
CrystalDiskMark 8.0.4(ひよひよ氏・作)のスコア。PCI Express 4.0 x4対応としてはそれほど高速な部類のSSDではないが、それでも十分なスピードを備えているといえるだろう
高速表示と色再現性を兼ね備えた165Hzの液晶ディスプレイ
画面はASUSが高品質を保証する「ROG NEBURA DISPLAY」となっている。サイズは13.4型で、アスペクト比は16:10、表示解像度は2560×1600ピクセル(WQXGA)だ。タッチパネルを搭載し、表面ガラスとして堅牢な「CORNING GORILLA GLASS DXC」を採用している。
最大輝度500ニト、コントラスト比1000:1、リフレッシュレート165Hz、色域DCI-P3のカバー率が100%と高性能で、色再現性にも優れるスペックが公開されており、カラーサイエンス大手のPANTONE認証も取得している。
高速リフレッシュレートが有利に働くゲームも、色再現性が重要なクリエイティブ用途でも、どちらもハイレベルに楽しめる内容だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.