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IntelとASUSが「NUC事業」の継続で基本合意 ASUSはNUC部門を立ち上げ予定
IntelがASUSと「NUC(Next Unit of Computing)」事業に関するライセンス契約を締結することで基本合意した。この合意に基づき、ASUSは専門部門を立ち上げた上で、既存NUC製品の製造/販売/サポートを行いつつ、将来世代のNUC製品の開発に取り組むことになる。
Intelは7月19日(米国太平洋夏時間)、同社の「NUC(Next Unit of Computing)」事業について、台湾ASUSTek Computer(ASUS)とライセンス契約を締結することで基本合意したと発表した。この合意に基づき、ASUSはNUC事業の専門部署を立ち上げ、既存のNUC製品の製造/販売/サポートと将来のNUC製品の開発に取り組む見通しだ。
基本合意の概要
先般、IntelはNUC事業への“直接的な”投資を停止し、パートナー企業に開発などを委ねる方針を示した。
今回の基本合意はこの方針に沿ったもので、ミニPCにおけるASUSの専門知識と実績を踏まえて判断されたようだ。
今後、ASUSは基本合意に基づいてIntelとNUC製品の設計に関する非独占的なライセンス契約を締結する。その上で、以下の取り組みを進める予定だ。
- 第10〜13世代Coreプロセッサを搭載するNUC製品の製造/販売/サポート
- 将来世代のNUC製品の開発
ASUSのNUC事業については、新たな事業部門「ASUS NUC BU(Business Unit)」の元で進められる見通しとなっている。
ASUSは法人向けにミニデスクトップPCを提供している。NUCのメインストリームモデルとコンセプトが重複していることもあり、ラインアップの“重複”をどのように整理するのかも注目ポイントといえる(画像は「ASUS ExpertCenter PN64」)
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