実売2万円のAndroidタブレット「aiwa tab AB8」を試す CPUコア/メモリ/ストレージを倍増した効果はある?(2/2 ページ)
JENESISが8型Androidタブレット「aiwa tab AB8(JA3-TBA0802)」を発売した。事実上の先代モデルである「JA2-TBA0801」と比べて2000円ほど値上がりしているが、その差はどこにあるのだろうか? 実際に使って、使い道と合わせて考えてみよう。
スペックアップは効果てきめん!
ここからは、実際にaiwa tab AB8を使ってみた印象を伝えよう。
先述の通り、本機は機能制限のないAndroid 12をプリインストールしている。ただし、標準のホーム(ランチャー)アプリは、Android One端末で使われることの多い「QuickStep」のままとなる。ゆえに、ボディーだけでなく、ソフト面でもパッと見ではJA2-TBA0801との区別が付きにくい。
しかし、ハードウェアのスペック向上とOSの変更によって、JA2-TBA0801では使えなかった「画面分割」や「ピクチャーインピクチャー(PIP)」機能を利用できるようになった。これらは極端に動作が遅いということもなく、そこそこ便利に使える。
せっかくなので、ベンチマークアプリを使ってスコアも計測してみた。スコアは以下の通りだ。
- Geekbench 6
- シングルコア:320ポイント
- 真理値コア:942ポイント
- 3DMark Wild Life(3Dグラフィックス):647ポイント
- Antutu Benchmark(総合スコア、※1):21万2261ポイント
(※1)Antutu BenchmarkはGoogle Playからのインストールができません(今回はAPKファイルを直接インストールしています)
スペックアップは一定の効果あり 使い道が悩ましい
やはり、CPUの8コア化やメモリ容量の倍増は効果てきめんで、JA2-TBA0801と比べるとアプリの起動や操作感はかなり改善されている。快適とまではいえなくとも、それほど重い(遅い)という印象はない。軽めのカジュアルゲームならプレイもできそうだ。
ただ、あれもこれもと何でも快適にこなせる端末ではないことは間違いなく、動画や電子書籍/マンガアプリなど、コンテンツの消費に最適なタブレットなのだと思う。
結論的には、事実上の先代であるJA2-TBA0801と同じになってしまうが、「コンテンツ消費のためのタブレット」なら、より安価なFireタブレットシリーズでも事足りてしまう。aiwa tab AB8の評価は、Google Playが使えることを重視するかどうかで変わってきそうである。
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