カラー電子ペーパーは“メモ活用フロー構築”で強い! ペンも秀逸なAndroidタブレット「BOOX Tab Mini C」:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(4/4 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
コンパクトな1台で、かばんから紙を一掃
「持ち運び用として購入する電子ペーパーをどれか1台だけ選ぶなら?」と問われたら、私はBOOX Tab Mini Cを選択します。
ノートや書類をかばんに入れて通勤しているビジネスパーソンの方なら、このBOOX Tab Mini C一台に集約できるでしょう。7.8型というコンパクトさもさることながら、本体+スタイラスペン+純正ケースで実測で470g、気になるバッテリーも、電子ペーパータブレットとしては5000mAhと大容量です。スリープ状態だとほとんど減る気配がなく、1日放置しても1〜2%減る程度です。かばんの中に放り込んでおいたとしても、使えないという事態にはほぼならないのではないでしょうか。
かゆいところにも行き届いています。スタイラスペンは本体にマグネットで接着できますが、この方式だと何かの拍子に外れてしまいます。そこで純正ケースを装着することで、ペンがしっかりホールドできるようになっています。持ち運びのことがしっかりと考えられていますね。
そもそも、仕事での利用を考えた時、電子ペーパータブレットをPCとして使うことを考えるでしょうか。Androidを搭載しているため、仕事で使うには制約が出てくるでしょう。結局のところ、別にノートPCを持ち歩くことになるのではないでしょうか。全てを1台で済ませないのであれば、BOOX Tab Mini Cを選択することが、ちょうどいいと私は思います。
かばんの中から紙を一掃し、それでいて、紙の強みも生かしつつ、デジタルであるメリットも享受できます。ぜひ活用してみてください。
「Android搭載でアプリが使える」はメモ活用フロー構築でかなり強い
前回のBOOX Pageレビューの中で紹介した“読書フロー”でも触れましたが、データは活用して初めて意味が生まれます。BOOX Tab Mini Cにおいても、自炊した書籍を活用するといった用途では申し分ありません。
もう1つ、ノートとして活用するとなると「データをどの端末でも見られて、どの端末でも更新できる」という環境が理想です。
私はあらゆるOSの端末を利用するので、集約場所はOneNoteに落ち着きました。使い勝手が良いかというと、どちらかといえば使いづらいのですが、最低限のメモ書き、どの端末でも使える、というのは大きなメリットなのでメインで利用しています。
BOOXはAndroidベースなので、たいていのメモアプリとは連動できるのではないでしょうか。こうしたメモ活用フローについても、ぜひ構築してみてください。過去のメモを見返そう、といったメモ活用術は世の中でさまざま言われています。私自身もメモとしてアウトプットすること、見返すことは非常に重要なことだと感じています。
BOOX Tab Mini Cは指紋センサーなし、カメラもなし──BOOX Tab Ultra Cの小型版として見るとハードウェアにかなり差があるためガッカリしてしまうかもしれません。7.8型の旧モデル「BOOX Nova Air C」の進化系というイメージの方が近いですね。
関連記事
- 「XREAL Air+Beam」は仕事に役立つか? “今すぐ買えるARグラス”でモバイルオフィスを実現
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。 - “自炊派”が7型電子ペーパー端末「BOOX Page」を試す 読書ワークフロー構築のススメ
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。 - SKT、7.8型カラー電子ペーパー端末「BOOX Tab Mini C」など2製品
SKTは、ONYX Internatinal製となる7.8型カラー電子ペーパー搭載タブレット端末「BOOX Tab Mini C」など計2製品を発表した。 - ONYX、小型軽量設計の6型電子ペーパー端末「BOOX Poke5」
SKTは、ONYX Internatinal製となる6型電子ペーパー採用タブレット端末「BOOX Poke5」を発表した。 - ONYX、カラー表示対応の10.3型電子ペーパー端末「Tab Ultra C」
SKTは、10.3型カラー電子ペーパーを採用したタブレット端末「Tab Ultra C」を発売する。 - カラー対応にメリットはあるのか? E Ink搭載Androidタブレット「BOOX Nova Air C」を試す
Onyx International製の「BOOX Nova Air C」は、カラー表示に対応する7.8型E Ink(電子ペーパー)を搭載するAndroidタブレットだ。E Inkのカラー対応のにメリットはあるのか──実際に使って検証してみよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.