ながら聞きにピッタリ!? JBL初のオープンタイプ完全ワイヤレスイヤフォン「Soundgear Sense」を試して分かったサウンドとビデオ会議の音質(1/2 ページ)
ハーマンインターナショナルのJBLブランドに、同社初となるオープンタイプの完全ワイヤレスイヤフォン「Soundgear Sense」が登場した。10月13日からの発売を前に、実機を試して分かったことをまとめた。
イヤフォンと言えば、少し前まではいかに外部の音を遮断して音楽に没入できるかが重要視されていた。もちろん、それは今も変わりはないのだが、周囲の音を確認しながら音楽を楽しみたい、イヤフォンでながら聞きをしたいという要望も多いようで、最近では各社から耳をふさがないオープンイヤーイヤフォンも数多く発売されている。
そのような中で、老舗音響メーカーのJBLも、同社初(イヤーチップの選択式では「JBL Tune Flex」もあったが)となるオープンイヤーイヤフォン「Soundgear Sense」を発表した。販売は10月13日の予定で価格はオープン、同社直販「JBL オンラインストア」販売価格は2万2000円だ(税込み)。
耳掛けタイプのオープン型ワイヤレスイヤフォン
JBL Soundgear Senseの形状としては、他社でもよく見る耳掛けタイプだ。ドライバーの口径は約16.2mmで、イヤフォン本体は耳介(じかい)に軽く当てるような形で装着し、スピーカー部が外耳の上に被るような形になる。外耳を完全にふさいでいるわけではないので、周囲の音も問題なく聞くことができる。
こうした形状のイヤフォンでは「柔軟性のある素材で耳にフィットする」とうたうものもあるが、実際には締め付けが強く、長時間の装着では耳が痛くなるのもの多い。理論的には緩すぎるということも起こり得るはずだ。筆者の個人的な問題かもしれないが、今のところ筆者はこの手のイヤフォンで緩いというものに出会ったことがない。
これに対してJBL Soundgear Senseは、この形状では珍しく装着感を調整できるようになっているのが特徴だ。軸の横方向の回転はバネになっており自然と耳を挟み込む形になる。これに加えて、イヤフォン本体を上下に若干ずらすことができ、自身の耳の形状に合わせて簡単に微調整できるようになっている。
外耳の真上にスピーカーを合わせることも可能なので、音量を上げなくても聞き取りやすく、結果として音漏れも少なくできる。
対応コーデックはSBC/AACで、Bluetooth 5.3に対応する。後日のアップデートでLE Audioもサポートするという。また2台のデバイスと同時接続/スムーズな切り替えが行えるマルチポイントに対応する他、片側のイヤフォン単体でも利用可能なデュアルコネクト機能を備えている。
イヤフォンの側面はタッチセンサーになっており、音楽の再生/停止や音量調整などを行える。デフォルトでは左ユニットが音量調整、右ユニットにメディア操作が割り振られている。この操作は自由に変更できるわけではないが、アプリから変更は可能だ。誤動作防止のためタッチ操作を行いたくないという場合には、無効にも切り替えられる。
本体はIP54の防沫/防じん設計で、運動中の汗程度は気にする必要がない。周囲の音も聞こえるのでウォーキングやランニングなどの運動にも向いているだろう。運動中に落としてしまうのが心配という人のため、左右を繋げるネックバンドも付属している。左右独立の意味は失われてしまうが、イヤフォン自体をなくしてしまうよりもいいだろう。
それでは、実際に使ってみよう。
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