2万円超のメカニカルキーボードに張り合える!? コスパに優れるエレコム「Leggeroシリーズ」を試す(1/2 ページ)
エレコムのメカニカルキーボード「Leggeroシリーズ」は、上質な打ち心地と便利なマルチOS対応を果たしながらも、手頃な価格が特徴だ。この記事では、静音赤軸スイッチ搭載のフルサイズモデルと、茶軸スイッチ搭載のテンキーレスモデルを試す。
エレコムが10月17日、メカニカルキースイッチを搭載した有線キーボード「Leggero(レジェロ)」シリーズを発売した。キースイッチの種類、テンキーの有無、カラーの組み合わせで計8モデルが用意されており、実売価格(税込み)は1万2000円〜1万5000円程度に設定されている。
Leggeroとはイタリア語で「軽い」を意味し、音楽用語でも「軽く」「軽やかで優美に」という曲想を表している。その名の通り、軽やかで心地よい打ち心地が魅力だという。
今回、同社から静音赤軸スイッチ搭載のフルサイズ(テンキー付き)モデル「TK-MC50UKPBK」(実売価格1万5000円程度)と、茶軸スイッチ搭載のテンキーレスモデル「TK-MC30UKTBK」(実売価格1万2000円程度)を借用したので、使い心地や使い勝手を確かめた。
かな表記のないスッキリとした外観
先述の通り、Leggeroシリーズにはフルサイズモデルとテンキーレスモデルが用意されている。「テンキー付きがいい」という人はフルサイズモデル、「机上のスペースを広くしたい」あるいは「机上にスペースを取れない」という人はテンキーレスモデルを選ぶといいだろう。
それぞれの寸法と、USBケーブルを除く重量は以下の通りで、テンキーレスモデルでも重量はそれなりにあるので、タイピング中に本体がブレてしまうことはない。
- フルサイズモデル:約446(幅)×137(奥行き)×33(高さ)mm/約1047g
- テンキーレスモデル:約365(幅)×137(奥行き)×33(高さ)mm/約864g
キーピッチは全モデル共通で約19mmとなっている。キーストロークは茶軸/赤軸スイッチモデルが約4mm、静音赤軸モデルが約3.5mmだ。
キー同士は十分に離れていて、深めのストロークでしっかりとしたタイプ感を得られる。キーは日本語配列だが、キーキャップにはかなの表記がない。オリジナルフォントによるキー印字と相まって、シンプルさと視認性の高さが両立できている。
ただし、キーキャップは昇華印刷やダブルショット(2色成形)ではなく、デカール(ステッカー)による印字となっている。長期間の使用での耐久性はやや気になる所だ。
本体にはチルトスタンドも備わっており、好みに合わせて角度の調整もできる。
メカニカルキーの強みは“高耐久性” マルチOS対応もバッチリ
メカニカルスイッチの強みは、しっかりとした「打ちごたえ」と、キーの耐久性(寿命の長さ)の2点にある。Leggeroシリーズではキー耐久性を公称で最大5000万回としており、長い期間に渡り使えることがメリットといえる。
ポーリングレート(通信頻度)は1000Hzと、一般的なキーボードの5〜10倍に設定されている。全キー対応の「Nキーロールオーバー」もサポートしているので、文章入力はもちろん、素早いキー入力と同時入力が“命”となりうるゲームも快適に楽しめる。
加えて、LeggeroシリーズはマルチOS対応も魅力の1つだ。メーカー公式でWindowsの他、macOSやChromeOSにも対応しており、独自のファームウェアによって接続先デバイスのOSを自動判別し、最適化された入力モードに切り替えて利用できる。専用のデバイスドライバやアプリのインストールは不要だ。「つなげばすぐに使える」は、ありがたい。
また本機はUSB接続の有線キーボードだが、ケーブルは着脱式となっている。ケーブル付きの有線キーボードの場合、本体が正常に動作してもケーブルが断線してしまうと使えなくなってしまう。その点、本機ならUSBケーブルを交換すれば使い続けられるので安心だ。
さて、キーボードはやはり“打ち心地”が重要だ。ここからは、実際にLeggeroシリーズの2モデルを打ち比べてみよう。
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