2023年最後のWindows月例セキュリティ更新プログラム登場/Googleが新AI「Gemini Pro」のAPIを提供開始:週末の「気になるニュース」一気読み!(3/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、12月10日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
Stability AIが軽量LLMシリーズの最新版「StableLM Zephyr 3B」を発表
画像生成AIの「Stable Diffusion」を提供する英Stability AIは12月8日、軽量大規模言語モデル(LLM)シリーズの最新版「StableLM Zephyr 3B」を発表した。インストラクション・フォローや、Q&Aタイプのタスク向けに調整された新しいチャットモデルだという。
テキスト生成で優れたパフォーマンスを発揮し、人間の嗜好(しこう)に沿ったモデルを作成することに重点を置いて開発されており、米Hugging FaceのLLMの一種である「Zephyr 7B」にヒントを得て学習パイプラインを最適化した。Zephyr 7Bモデルよりも60%小さい30億パラメーターのLLMとなっている。
同社の実施したテストでは、同様のユースケース向けに調整されたより大きなサイズのモデルをしのぐ能力を示しており、ハイエンドなハードウェアを必要とせず、さまざまなデバイス上で正確で応答性の高い出力を可能にするという。
Epic GamesがGoogleに勝訴 Google Playに支払う手数料に関して
米カリフォルニア北部地域連邦裁判所は12月11日(現地時間)、米Epic Gamesが米Googleを提訴した裁判で、Google Playストアで30%の手数料を課しているのは独禁法に違反しているとの判決を下した。
Epic Gamesは2020年、人気ゲーム「フォートナイト」のアプリ内課金に対して、GoogleおよびAppleの手数料を回避するため直接クレジットカードで決済できるようにした。これがガイドライン違反だとして、GoogleとAppleはGoogle Play、App Storeからそれぞれフォートナイトを削除したが、Epic Gamesは独占禁止法違反だとして提訴していた。
Epic Gamesはこの判決について、「世界中の全てのアプリ開発者と消費者にとって勝利だ」と公式ブログに書いている。The Vergeなどによると、Googleは控訴予定とのことだ。なお、対Appleとの訴訟では、反対にEpic側が敗訴しており、控訴して係争中となっている。
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