ニュース
アドビ、「Premiere Pro」のオーディオ編集を強化 日本ユーザーから多かったテキストスタイル機能も改善
アドビがノンリニア編集ソフト「Adobe Premiere Pro」のオーディオ編集機能を強化する。同日から利用できる。
アドビは1月16日、ノンリニア編集ソフト「Adobe Premiere Pro」のオーディオ編集機能を強化するアップデートを発表した。まずはβ版として同日から使えるようになる。日本のユーザーから要望が多かったテキストスタイル機能も改善したという。
オーディオ関連の機能を強化することで、より少ないクリック数でオーディオの最終ミックスまで到達できるとしている。具体的な新機能は次の通りだ。
- 「タイムラインのクリップ上にフェードを調整できる新しいハンドルを追加」:クリック&ドラッグ操作だけでカスタムオーディオフェードを作成できる
- 「AIによるオーディオのタグ付け」:音声クリップを会話、音楽、効果、環境音のいずれかに自動識別してアイコンを表示、適したツールにワンクリックでアクセスできる
- 「モダンでインテリジェントな波形表示」:トラックの高さの変更にあわせて波形がスムーズに追従する
- 「エフェクトバッジの改善」:どのクリップにエフェクトがかかっているか視認性をアップ
- 「タイムライン上のオーディオが見やすく」:クリップカラーを改良 など
上記の他にも、音量の自動一致、自動オーディオダッキング、7万5000以上のAdobe Stockミュージックトラックのスムーズな試聴機能などが使えるようになる。
AIを活用した音声ノイズ除去機能
2月には「スピーチを強調」という新機能も追加する。オーディオ上にある不要なノイズを即座に除去し、会話の録音状態を改善できるという。
日本のユーザーから要望が多かった「テキストスタイル機能」を強化
動画に追加するテキストの装飾にも新機能を追加する。具体的には次の通りだ。
- 「新しいスタイルブラウザー」:テキストスタイルの例をサムネイル表示できるようになる
- 「カラーフォント対応」:Adobe Premiere Pro上でカラーフォントの表示に対応
- 「テキストの一部に属性を適用」:テキストの一部分だけに異なるスタイルを適用できる など
関連記事
- 「いらすとや」、アドビと連携 Adobe Expressのアドオン経由で素材が使えるように
WebブラウザでアクセスできるAdobe Express(デスクトップ版)で、いらすとやの素材がスムーズに使えるようになった。 - 「Adobe MAX Japan」──4年ぶりのリアル開催、3600人のクリエイターが集結 LINEヤフーとの協業、その狙いは
アドビ常務執行役員兼CMO(最高マーケティング責任者)の里村明洋氏によれば、狙いはずばり「アドビがリーチできていないソーシャルクリエイターや、ビジネスコミュニケーターへのアプローチ」だという。 - アドビ、画像生成AI「Adobe Firefly Image 2 Model」の一般提供を開始
アドビは、画像生成AI「Adobe Firefly Image 2 Model」の一般提供開始を発表した。 - アドビ、より簡単に写真加工ができるAI機能も盛り込まれた「Photoshop Elements 2024」「Premiere Elements 2024」を発表
アドビは、同社製写真編集ソフト「Photoshop Elements」および動画編集ソフト「Premiere Elements」の最新版を発表した。 - アドビ、生成AI「Firefly」の次世代モデルを発表 Creative Cloudの各種アプリもアップデート
生成AI「Adobe Firefly」が大幅なアップデートを行う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.