カバー込みで1kg以下! 実売2万円前後の低価格も魅力! 多摩電子工業の15.6型モバイルディスプレイを試す:モバイルディスプレイの道(2/3 ページ)
さまざまな選択肢が増えている15.6型のモバイルディスプレイで、今回は多摩電子工業の「TSK122K」を実際に試した。
ポートが右側面にある珍しい仕様 視野角はやや狭め?
では実際に使ってみよう。本製品は見た目こそ一般的だが、他のモバイルディスプレイではあまり見かけない仕様がいくつかある。
1つはポートやボタンの配置で、多くのモバイルディスプレイではポート類が左側面、OSDメニュー操作用のボタンは右側面という配置がお決まりだが、本製品はこれが左右逆になっており、ポートは右側面に配置されている。
この配置のメリットは、ノートPCの右側に本製品を配置する場合、ケーブルが干渉することなく、ノートPCとピッタリ並べて配置できることだ。その一方、ノートPCとの接続においてケーブルを大きく外回りさせなくてはならず、組み合わせるノートPCのサイズによっては長さが足りなくなるのがデメリットとなる。
本製品の場合、USB Type-Cケーブルが実測で約1.2mと、一般的なモバイルディスプレイに付属するケーブルよりも若干長いので、設置にあたって不自由することはない。配線があまりスマートでない上、ケーブルを引っ掛けやすいことが気になる人はいるかもしれない。
なおポート類の中で唯一、左側面に配置されているmicroBポートは、USBハブの機能を備え、マウスなどを接続して利用できる。ただしフルサイズのUSB Standard-Aポートではないため変換アダプターが必要になるなど、実用性は高くはない。ハブ機能を搭載するモバイルディスプレイはたいていがフルサイズなので、やや首をひねる仕様ではある。
さて実際に使って気になったのが、斜め方向から見た時の画面の暗さだ。正面からは問題ないが、斜め方向から見た場合、輝度を10段階の10まで上げてもまだ暗い。本稿でこれまで紹介したモバイルディスプレイの中でも、ここまで暗いモデルは記憶にない。複数人で左右からのぞき込むような使い方を考えている場合は要注意だろう。
また本製品は、縦置きには実質対応しない。ポートとボタンが両側面にあるため、どちらを底面にしてもそれらが邪魔をすること、VESAマウントのネジ穴が用意されているわけではなく、ディスプレイアームを使っての設置も不可能だからだ。
唯一縦置きできる可能性があるとすれば、本体をわしづかみにする仕組みのタブレットアームを使って宙に浮かせて設置することだが、500gを超える重量を安定して支えられる製品は多くないはずで、縦置きでの利用は考えない方がよいだろう。ちなみに、映像自体はWindows側で設定することで、縦向きでも問題なく表示できる。
OSDメニューは、本体左側面にあるボタンで操作する。多くのモバイルディスプレイで採用実績のあるジョグダイヤル方式で、ダイヤルを動かす方向(上下)とメニューの移動する方向(左右)が一致しないため、直感的な操作はしづらいが、メニューの階層構造そのものは分かりやすい。
メインメニューを表示させない状態でジョグダイヤルを押し込むと入力切り替えのメニューが、ダイヤルを上に倒すと音量調節メニューが、下に倒すと明るさ調整メニューが表示されるなど、利用頻度の高いショートカットは一通り用意されている。このあたりは、かなりこなれている印象だ。
最後に、お得なセットモデルも取り上げたい。
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