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次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ週末の「気になるニュース」一気読み!(2/3 ページ)

うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月17日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!

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Appleの研究者たちがマルチモーダルLLM「MM1」の論文を発表

 Appleは3月14日(現地時間)、独自のマルチモーダル大規模言語モデル(MLLM)である「MM1」と、それを構築する上で行った学習方法に関する論文を発表した。

Appleの研究者らが、独自のMLLM「MM1」を論文発表した
Appleの研究者らが、独自のMLLM「MM1」を論文発表した

 Appleの研究チームは、まず高性能なMLLMを構築するために、モデル構造や学習データがモデルの性能にどのように影響するかを検証した。その結果、画像とキャプション、画像とテキストが混ざったインターリーブ画像テキスト、テキストのみのデータを注意深く組み合わせることが高い性能を発揮するために重要であることを実証。画像エンコーダーと画像解像度、画像トークン数が大きな影響を与える一方、視覚言語コネクターの設計は無視できるほど重要ではないことが分かったとしている。

 こうして得られた知見をもとに、最大30B(300億)のパラメーターを持つ独自のMLLM「MM1」を構築した。事前学習指標において、SOTA(現時点で最高レベル)であり、ファインチューニング後のモデルでは、さまざまなマルチモーダルベンチマークで競争力のある性能を示したという。

 なお、MM1に関しては、そのアーキテクチャなどの詳細は公開されない。論文では「ここで得られた知見が、特定のモデルアーキテクチャやデータ戦略を超えて、コミュニティーが強力なモデルを構築する際に役立つことを期待している」と結んでいる。

macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ 回避策は現状なし

 Oracleは3月15日(現地時間)、macOS 14.4へアップグレードした環境で、Javaプロセスがクラッシュする不具合が発生しているとして、公式ブログ上で注意喚起を行っている。

OracleがmacOS 14.4でJavaがクラッシュする不具合があるとして、アップデートの延期を呼び掛けている
OracleがmacOS 14.4でJavaがクラッシュする不具合があるとして、アップデートの延期を呼び掛けている

 この問題は、AppleがリリースしたmacOS Sonoma 14.4を適用した「Apple Silicon」(M1/M2/M3)搭載のMacで発生する。Java 8からJDK 22の早期アクセスビルドまでの全てのJavaバージョンに影響しており、現時点では回避策はなく、macOSのアップデート前のバックアップがない限り、安定した構成には戻せない可能性があるとしている。

 Oracleによると、この問題はmacOS 14.4の早期アクセスリリースでは存在せず、Appleが正規リリース後に初めて発覚したとのことだ。Java仮想マシンはコードを動的に生成し、正確性とパフォーマンスの両方のために保護されたメモリ領域にアクセスすることがある。この際にmacOSカーネルがプロセスに送信するシグナルがmacOS 14.4で変更になっており、これが原因でプロセスが無条件に終了してしまうようになったという。

 既に顧客やApple、OpenJDKパートナーに状況を通知しているが、この問題が解決するまでは、JavaユーザーはmacOS 14.4へのアップデートを延期することを勧めている。

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