次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ:週末の「気になるニュース」一気読み!(3/3 ページ)
うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、3月17日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!
イーロン・マスク設立の米xAIがLLM「Grok-1」をオープンソース公開
イーロン・マスク氏が設立した米AI企業のxAIが3月17日(現地時間)、大規模言語モデル(LLM)「Grok-1」の基本モデルのウェイトとネットワークアーキテクチャをApache 2.0ライセンスに基づくオープンソースとして公開した。
Grok-1は、314B(3140億)のパラメーターを持つMixture-of-Experts(MoE)モデルで、特定のトークンに対して25%のウェイトがアクティブになるという。「JAX」と「Rust」上のカスタムトレーニングスタックを使用してxAIがゼロからトレーニングを実施した。
なお、公開されたのは、2023年10月に終了したGrok-1の事前学習フェーズからの生の基本モデルチェックポイントで、特定のタスク向けにファインチューニングは行われていない。
YouTubeに「改変・合成コンテンツ」の開示/表示機能ツールを導入
YouTubeは3月19日、改変または合成されたメディア(生成AIを使用したものを含む)で作成したコンテンツであることを開示するよう、クリエイターに求める新たなツールをYouTube Creator Studioに導入すると発表した。
視聴者にはラベルとして表示され、まずはスマートフォン向けのYouTubeアプリから実施される。その後、PCやTVで視聴するYouTubeにも順次展開される予定だ。ほとんどの動画ではラベルは概要欄に表示されるが、医療/健康、ニュース、選挙、金融などのトピックを扱う動画の場合は、より目立つようにラベルを表示するという。
なお、生成AIを利用していたり、少しでも改変したりしたらラベル付けが必要というわけではない。ラベル付けが必要となるのは、以下のような場合だ。
- 実在する人物のように見せている:デジタル改変により、ある人物の顔を実在する別の人物の顔に置き換えたり、合成した人物の声を動画のナレーションに使用したりしているコンテンツ
- 実際の出来事や場所の映像を改変している:実在する建物で火事が発生しているように見せたり、実在する都市景観を実際とは違って見えるよう改変したりしているコンテンツ
- 現実的な風景を生成している:実在する都市に向かって移動している竜巻など、架空の大きな事件をリアルに描写したコンテンツ
合成したメディアが非現実的なものである場合や、生成AIを使用して背景をぼかしたり、色の調整などをしたりした場合など、改変の重要度が低い場合はラベル付けの必要はない。
新たなプロセスと機能に慣れるために猶予期間は設けるが、将来的には、一貫してこの情報を開示しないクリエイターに対する措置も検討するとしている。また、改変あるいは合成されたコンテンツが混乱や誤解を生む可能性がある場合、クリエイターが情報を開示していなくてもYouTubeがラベルを追加する場合もあるとのことだ。
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