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Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる(2/4 ページ)

Synologyの新製品「BeeStation」は、サブスクリプション契約が不要な買い切り型のクラウドストレージを実現できるという。本当にパーソナルクラウドストレージを簡単に構築できるのか、また利便性はどれほどかをチェックしてみた。

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BeeStationの主なスペックをチェック

 BeeStationは記事執筆時点で「BST150-4T」という4TBストレージの1モデル展開となっている。主なスペックは以下の通りだ。

項目 内容
容量 4TB
プロセッサ Realtek RTD1619B
メモリ 1GB DDR4
LANポート 1000BASE-T×1基
外部ポート USB 3.2 Gen 1(Standard-A)×1基、USB 3.2 Gen 1(Type-C)×1基
製品寸法 約148.0(幅)×62.6(奥行き)×196.3(高さ)mm
重量 820g
電源復旧 あり
消費電力 7.85W(アクセス時)、1.65W(HDDハイバネーション時)
AC入力電源電圧 100Vから240V
British Thermal Unit 26.79 BTU/時間(アクセス時)、5.63 BTU/時間(HDDハイバネーション時)
対応ブラウザ Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safari 14以降
対応OS Windows 10 64bit(ビルド19041以降)、Windows 11、macOS 12.3以降、iOS 15以降、Android 8以降

 搭載しているHDDは4TBが1台のみだ。RAIDの利用を想定しているNASと違って、ディスク障害が起きるとデータが失われてしまう点には注意が必要だ。

 しかし、BeeStationにはUSB 3.2 Gen1ポートが搭載されており、外付けHDDを接続すればBeeStation上のデータをバックアップすることも可能だ。BeeStation本体の故障に備えて、バックアップ用の外付けHDD(4TB)を一緒に購入すると良いだろう。

 さらにPCとのファイル同期だけでなく、スマートフォン用のアプリ「BeeFiles」を使えばスマホからBeeStation内のデータにアクセスしたり、写真管理用アプリである「BeePhotos」で写真管理もできたりするため、パーソナルクラウドストレージとしては必要な機能を十分に備えている。

ネットワークに関する知識は不要、電源とLANケーブルをつなぐだけ

 個人向けクラウドストレージのようなシステムは、OSS(オープンソースソフトウェア)を利用して構築することもできる。しかし、Linuxやネットワークに関するエンジニア的な知識が必要で、あまりPCに詳しくない人にとってはあまりにハードルの高いものだ。

 しかしBeeStationはそんな専門知識も必要なく、非常に簡単にセットアップできるのが大きな特徴だ、

photo

 PCを使ってBeeStationをセットアップする場合、アプリ「BeeStation for Desktop」をダウンロードして、Synologアカウントを使ってセットアップしていくことになる。その中でケーブルをどうつなげばいいかなど、全てが分かりやすいアニメーションが表示されるので、画面の指示に従うだけで済む。

 最後にBeeStationのシリアル番号を入力して、「マイBeeStationを検索」から、購入したBeeStationを自動で探してもらうだけだ。PCに詳しくない人でも分かりやすいように、セットアップ時のUI/UXが徹底的に作り込まれていると感じる。

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