さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと(1/2 ページ)
Micron(マイクロン)のコンシューマー向けとなるPCI Express 5.0接続SSDに新モデル「Crutial T705」が販売された。従来のT700から何が進化したのか、実機を試した。
「Crucial T705 PCIe Gen5 NVMe SSD」は、Micron(マイクロン)の個人向けブランド「Crucial(クルーシャル)」から発売されたPCI Express 5.0 x4接続のSSDだ。容量は4TB/2TB/1TBで、ブラックのヒートシンクあり/なしが用意される他、ホワイトヒートシンクのLimited Edition(2TBのみ/CT2000T705SSD5A)も用意されている。
先行して販売されたPCI Express 5.0 x4接続の「Crucial T700」から何が進化したのか、実機をチェックした。
さらなる高速化を果たしたPCI Express 5.0 x4接続SSDの新モデル
このT705は、2023年6月に登場したT700の上位モデルにあたり、両モデルとも併売されている。最大の強化点は、シーケンシャル(連続)の読み出しで毎秒1万2400MB(1TBは1万1700MB)、書き込みで毎秒1万1800MB(1TBは9500MB)だったT700から、読み出しが毎秒1万4500MB(2TBの場合)、書き込みが毎秒1万2700MB(同)とさらなる高速化を実現したことだ。
ラインアップは容量4TB/2TB/1TBの3種類で、自社製の232層3D TLC NANDフラッシュメモリと、Phison製コントローラーチップ「PS5026-E26」を組み合わせている。総書き込み容量(TBW)は4TBが2400TB、2TBが1200TB、1TBが600TBで、保証期間は5年間(または製品のSMARTデータで測定されたバイト数がTBWに到達するまでのいずれか早い方)と、T700を継承している。
Crucial T705の主なスペック | |||
---|---|---|---|
容量 | 1TB | 2TB | 4TB |
フォームファクター | M.2 2280 | ||
インタフェース | PCI Express 5.0 x4 | ||
プロトコル | NVMe 2.0 | ||
NANDフラッシュメモリ | Micron製232層3D TLC NAND | ||
コントローラー | Phison PS5026-E26 | ||
DRAMキャッシュ | 1GB LPDDR4 | 2GB LPDDR4 | 4GB LPDDR4 |
シーケンシャルリード | 毎秒1万3600MB | 毎秒1万4500MB | 毎秒1万4100MB |
シーケンシャルライト | 毎秒1万200MB | 毎秒1万2700MB | 毎秒1万2600MB |
総書き込み容量(TBW) | 600TB | 1200TB | 2400TB |
保証期間 | 毎秒5年(制限付保証) |
原稿執筆時の価格は、1TB/2TB/4TBの順でヒートシンクなしモデルが3万5000円前後/6万3000円前後/10万9000円前後、ヒートシンクありモデルが3万8000円前後/6万8000円前後/11万4000円前後だった(いずれも税込み、以下同様)。
Crucial DDR5 Pro オーバークロック対応メモリを使ったIntel環境でテスト
今回は下記の環境でテストを行った。なお、SSDはヒートシンクありだったため、マザーボード上のヒートシンクを取り外して装着し、ケース背面と天面に120mm角のファンを1基ずつ用意した。
テスト環境 | |
---|---|
CPU | Intel Core i5-13600K(Pコア6基12スレッド/Eコア8基8スレッド) |
マザーボード | ASRock Z790 Steel Legend WiFi |
システムストレージ | Logitec LMD-PS5M(2TB/PCIe 4.0 x4対応) |
メインメモリ | Crucial DDR5-6000(CP2K16G60C36U5B/16GB×2) |
グラフィックスカード | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
OS | Windows 11 Pro(22H2) |
なお、DDR5メモリにはCrucialから発売されたばかりの「Crucial DDR5 Pro Memory オーバークロックエディション」(DDR5-6000)を利用した。従来のDDR5 Proシリーズと同様、LED非搭載のシンプルなモデルで、マットブラック仕上げのアルミ製ヒートスプレッダが装着されている。
Intel XMP 3.0およびAMD EXPOのメモリプロファイルに対応しており、マザーボードに4枚のメモリを装着した場合でも動作クロックを落とさずに利用可能だ。
DDR5-5600で動作する「Crucial DDR5 Pro オーバークロックエディション」の32GBキット(CP2K16G60C36U5B/16GB×2)を利用した。実売価格は2万5000円前後だ
それでは、ベンチマークテストでCrucial T705の性能を見ていく。
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