本格的なPCIe 5.0 SSDの普及到来か Crucial「T700」デビュー:古田雄介のアキバPick UP!(1/4 ページ)
CrucialからPCIe 5.0対応のM.2 SSD「T700」シリーズが売り出された。ヒートシンクなしモデルもあり、流通量はそれなりに多いという。これで本格的なPCIe 5.0 SSD普及が始まる?
先週の新製品でとりわけ目立っていたのは、CrucialのM.2 SSD「T700」だ。PCIe 5.0接続に対応するシリーズで、初回は2TBと1TBモデルが出回っている。それぞれヒートシンクなしとありのラインアップがそろう。
ヒートシンクなし2TBは5.3万円――Crucial T700の反響
価格は2TBのヒートシンクなしモデルが5万3000円前後で、ありモデルが5万8000円弱だ。1TBはなしモデルが2万8000円強〜3万2000円強、ありモデルが3万3000円弱〜3万6000円強となる(税込み、以下同様)。
2TBモデルの連続速度はリードで毎秒最大1万2400MB、ライトで毎秒最大1万1800MBで、シリーズには4TBモデルもラインアップしており、そちらの速度も同様だ。
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PCIe 5.0対応のSSDは、2023年1月末にCFD販売の「CFD Gaming PG5NFZ」シリーズの2TBモデルが登場し、5月にはMSIからも「SPATIUM M570 HS」シリーズの2TBモデルが売り出された。同時期にCFD Gaming PG5NFZシリーズの1TBモデルも出回るようになっているが、いずれもヒートシンクつきモデルのみで、流通量も少ない。
その中でT700シリーズは、潤沢とはいえないまでも複数店にまとまった数量が入っており、本格的なPCIe 5.0 SSDの普及を推し進めるシリーズになると期待する声が多い。TSUKUMO eX.は「マザーボードにあるヒートシンクを使いたくてヒートシンクなしモデルを待っていた人は少なくないですからね。2TBのヒートシンクなしモデルあたりが中心になって売れるんじゃないかと思います」と話していた。
一方で、ヒートシンクありモデルに注目する声もある。パソコン工房秋葉原本店は「思ったよりヒートシンクの厚みが普通で、熱処理性能に興味があります」という。
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