もう全部、裏配線でいいんじゃない？ 「ASUS BTF DESIGN」が示す自作PCの新しい形（2/4 ページ）

ASUS JAPANが、デスクトップPC内の主要なケーブルをマザーボードの裏側に隠せる「Advanced BTF」（Back-To-the-Future）の国内発表を行った。その模様をお届けする。

[マルオマサト，ITmedia]

マザーボードのコネクターは裏側に　GPUもケーブルレスに

　ASUS BTF DESIGNを採用したマザーボードは、可能な限りケーブルやコネクターを見せない。そのため、マザーボード製品のコネクターは基板の裏側に実装されており、PCケース製品もそれに対応したものとなっている。また、一部のマザーボード製品ではグラフィックスカードに最大600Wの電力供給が可能な拡張電源スロットを実装しており、それに対応したグラフィックスカード製品も同時に用意されている。

ASUS BTF DESIGNコンセプトに基づく、BTFモデルのマザーボードのコネクターは基板の裏側に実装されている

BTF対応のマザーボードでは、背面に各種コネクターが出っ張っている

BTF対応PCケースはBTFマザーボードの搭載を前提に、裏配線がスムースにできる構造となっている。BTFモデル以外の通常のマザーボードも、問題なく利用できるようになっているという

一部のBTFモデルでは、グラフィックスカードに最大600Wの電力を供給するための拡張コネクター「Graphics Card High-Power slot」を装備する

BTF対応マザーボードの「PCIe-Q-Release」と「Graphics Card High-Power slot」

BTF対応グラフィックスカード側には「GC-HPWR Gold Finger」と呼ばれる拡張端子が実装されている。Graphics Card High-Power slotを装備するBTFマザーボードと合わせて使うことで、消費電力の大きなハイエンドグラフィックスカードでもケーブルレス装着が可能だ

完全な互換性と美しい見た目を実現するエコシステムを形成

　今回発表されたBTFモデルは、マザーボードが4製品、グラフィックスカードが2製品、PCケースが3製品だ。いずれも同社のTUF GAMINGブランド、またはROG（Republic of Gamers）ブランドに属しており、それぞれのブランド内のマザーボード／PCケース／グラフィックスカードの間で完全な互換性と見た目の調和を有し、エコシステムを形成して展開していく。

　今後、Corsair／SilverStone／CoolerMaster／Thermaltakeなどのサードパーティーベンダーとも協力し、「ASUS BTF ALLIANCE」を組んでエコシステムを発展させていくビジョンが示された。

今回発表された、BTF対応製品の一覧。既に店頭に並んでいるのもある

TUF GAMINGシリーズのBTFモデルは、マザーボード／PCケース／グラフィックスカードの間で完全な互換性とアピアランスの調和性を有し、エコシステムを形成して展開していく。今後、Corsairなどのサードパーティーベンダーとも協力し、エコシステムを発展させていくビジョンが示された

フラッグシップのゲーミングブランドであるROGシリーズでも同様に、「ASUS BTF ALLIANCE」が推進される