もう全部、裏配線でいいんじゃない? 「ASUS BTF DESIGN」が示す自作PCの新しい形(1/4 ページ)
ASUS JAPANが、デスクトップPC内の主要なケーブルをマザーボードの裏側に隠せる「Advanced BTF」(Back-To-the-Future)の国内発表を行った。その模様をお届けする。
ASUS JAPANが報道関係者向け説明会を開催し、新たに展開する「ASUS BTF DESIGN」を導入したPCパーツ製品の発表を行った。その模様をレポートしよう。
ASUS BTF DESIGNが提示するケーブルレスなアピアランス
自作PC市場では、ゲーミング製品を中心に、透明/半透明のサイドパネルと光るパーツなどを使って「PCの中身を見せる楽しみ方」が主流だ。
その歴史は長く、裏面配線を前提としたレイアウトを採用したPCケースの登場から始まり、電源ユニットは隠れ、5インチベイも省かれるようになった。それでも見える配線については、ケーブル自体をスリーブ化するなどドレスアップして対応してきたが、その進化形として「ケーブルを隠す(使わない)」アプローチを徹底させたのが、このASUS BTF DESIGNのコンセプトだ。
その歩みを振り返ると、2023年3月に「Back-To-the-Future」シリーズのリリースを皮切りとして、グラフィックスカードの補助電源ケーブルも裏面に配線したコンセプトモデル「Hidden-Connector Concept」をCOMPUTEX TAIPEI 2023で披露。そして2024年1月に、その正式版となる「Advanced BTF」を公開した。
BTFの名称は「Back To the Future」に由来する。直近の「ケーブル自体も見せて楽しむ」という流れからの転換であることを示すものだが、時間軸としては未来でありながら、かつて裏面配線が始まった時の理想への回帰を表すセンスの良いワードチョイスだと感じる。
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