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生成AIで企業ブランディングの「保護」と「活用」を両立 企業向けAdobe Expressに新機能
Adobe Expressの企業向けサービスに新機能が追加される。最新の生成AIモデル「Adobe Firefly Image Model 3」を適用した機能や、企業のブランディングをより向上するための機能が実装される。
アドビは5月22日、メディア作成ツール「Adobe Express」の法人向けバージョン(Adobe Express for Group/Enterprise)において、生成AIを活用した新機能を実装した。通常のライセンス(※1)の範囲内で利用できる。
(※1)法人向けグループ版は1ライセンス当たり月額1780円または年額2万1370円(いずれも税込み)。なお、従業員1000人以上の法人には「エンタープライズ版」もある(要見積もり)
新機能の概要
今回の新機能は、アドビの最新生成AIモデル「Adobe Firefly Image Model 3」(参考リンク)を活用している。企業が蓄積してきたブランド/アセットを保護しつつ、さまざまな形でマーケティングや広告などに利用できるという。従来と同様に、生成AI由来の要素を含むコンテンツも商用利用が可能だ。なお、既に実装済みの生成AI機能も、原則として同モデルベースにアップデートされる。
主な新機能は以下の通りだ(★印が付いている機能は6月中旬までに順次実装予定)。
- 作成可能なコンテンツの種類を追加
- プレゼンテーション、印刷物やWebサイトの作成も可能に
- 生成AIの機能を拡充
- Firefly Image Model 3の適用
- コンテンツの一括作成/生成が可能に
- 「Adobe GenStudio」との連携による世代管理も可能★
- ブランド管理機能の機能強化
- テンプレートロック機能を実装
- テンプレートに対して変更制限を加えることが可能に
- スタイルコントロールを実装
- スタイルやアセットなどに対して変更制限を加えることが可能に
- プロジェクト機能を実装
- コンテンツの作成を共同で行いやすくなる
- テンプレートロック機能を実装
- カスタムモデルへの対応★
- 一定の範囲内でカスタマイズされた独自のFireflyモデルを作成可能に
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