サンワのペン型マウス「400-MAWBT202」を試す 充実の多機能、狭い場所で作業できる喜び(4/4 ページ)
作業スペースを思うように取れない場合、困るのはマウス操作だ。狭いと動かすのに難儀してイライラしてしまう。しかしペンタイプのマウスなら狭い場所でも意外なほどスイスイ操作できる。しかもスリムなので持ち運びにも便利だ。そんなペン型マウス「400-MAWBT202」を試した。
使い勝手に癖がある
左右両刀使いでもいけそうな半面、残念だった点がいくつかある。
思ったほうが良いだろう。1つはペン型であっても“お絵かき”など描画には向いていないということだ。これはマウスで描くのと同程度のクオリティーでしか描画できないと思ったほうが良いだろう。
2つ目はペンクリップ非搭載ということだ。胸ポケットに入れられるのはいいが、屈んだときに落ちてしまうのではなかろうか。また、ペンクリップがあれば、胸ポケットのない服でも襟元などに留めておける。
最後は、握り直すのが若干面倒だということだ。通常であればデスク上にあるマウスをサッとつかむだけで操作を始められるが、400-MAWBT202の場合、寝ている状態から起こしてつかみ、さらに向きを確認するという作業が必要になる。すぐに握って作業できるような、簡易的なスタンドがあれば良いのになぁと感じた。
なお、「使いづらい」と感じる人がいれば次のことを試してほしい。
- 太ももの上で使う
- 一段下がった台の上で使う
- 立て気味にして使う
普段から、筆記用具を立て気味に使っていれば使用時に違和感を覚えないと思うが、寝かせ気味に書く人だと、思うように動かせないだろう。まずは太ももの上で使ってみて動きをチェックしてみることをオススメする。スムーズにマウスカーソルを操れるはずだ。
体得したら、一段下がった台──例えば、キーボードスライダーとかキーボードトレーなどと呼ばれる作業スペースを使ってみよう。狭くても400-MAWBT202であれば不自由なく操作できる。問題なければそのままそこで作業を続けてもいいし、動きをマスターしたら、机の上に移動させても良い。ポイントは400-MAWBT202を“立て気味”にするということだ。
“なくて七癖”ということわざにあるように、どんな道具にも使い勝手に癖がある。省スペースで作業できること、筆記用具のように胸ポケットやペンケース、バッグのペンホルダーに入れて持ち運べることなど、400-MAWBT202には使うべきメリットの方が多い。しばらく使い込んで、自分を400-MAWBT202に合わせていこうと思う。
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