まるで“化粧品”な見た目だけじゃない！ エレコムのガジェット新ブランド「ILMF」を使って分かったこと（5/5 ページ）

エレコムから、ていねいにケアされたネイルのようなPC周辺機器が登場した。シリーズ名は「ILMF」。スペックにこだわることなく、見た目でこだわったアイテム群だ。全7アイテムを試す機会を得たので紹介する。

[渡辺まりか，ITmedia]

USBメモリや完全ワイヤレスイヤフォンも展開！

　ILMFシリーズには、USBフラッシュメモリ「ILMF USB MEMORY」や完全ワイヤレスイヤフォン「ILMF TRUE WIRELESS」も用意されている。

容量32GBのUSBメモリ「ILMF USB MEMORY」

　ILMF USB MEMORYは、スライドシャッター式のUSBメモリだ。キャップ式だと使っているうちにキャップを紛失しがちだし、スライド式ではバッグなどの中に入れているうちにゴミが入り込んで使えなくなってしまうこともある。特に女性の場合はリップスティックに近いサイズということもあり、USBメモリを化粧ポーチに入れて持ち歩くことが多い。スライド式でも細かい粉が端子部分に入り込んでしまいがちだ。

　しかし、ILMF USB MEMORYはレバーと連動したシャッターがあるので、そのような心配はいらない。もちろんキャップをなくすこともない。安心して使えるUSBフラッシュメモリなのである。

　ちなみにこのシャッター式は、先日発表された「Parti」（パルチ）と共通だ。ILMF USB MEMORYの転送速度はUSB 3.2 Gen 1（最大毎秒100MB）で、容量は32GBのみとなる。価格は2728円だ。

スライドシャッター式で異物が入り込みにくい。シャッター部にアクセントカラーを配しているところにセンスを感じる

　普段遣いのノートPCにイヤフォンジャックがない場合は、「ILMF TRUE WIRELESS」という選択肢もある。こちらもインナーイヤータイプで、価格は5480円となる。

インナーイヤータイプの完全ワイヤレスイヤフォンの「ILMF TRUE WIRELESS」。ドライバーユニットの前後にダクトがあり、抜けがいい。満員電車の中で使う際はボリュームに気をつけよう

　Bluetooth接続で連続再生時間は最大5.5時間、充電ケースと併用すれば最大で約22時間の利用が可能だ。しかも、片方だけの利用に対応しているので、再生や通話時間を延ばすこともできるだろう。

充電ケースの内側の色が、良いアクセントになっている

手のひらにすっぽり収まるサイズ感だ。ゴールドカラーの部分はタッチセンサーになっており、長押しやタッチなどでボリューム調整や再生／一時停止、通話応答などに対応している

　さらに、これまで紹介したデバイスを一式持ち運びやすくするためのインナーケース「ILMF LAPTOP CASE 14 inch」も用意される。価格は3480円だ。

フラップ式のインナーケース「ILMF LAPTOP CASE 14 inch」。14型クラスまでのノートPCを入れられる。なお、この写真では14型ノートPCと、上で紹介した6つの製品を収納している

　外側は滑らかなPUレザー、内側はデジタル機器を優しく包み込む起毛ポリエステル素材を採用する。マチのあるポケットの内側にはバンドが仕込まれており、ケーブルなどのごちゃつきを防いで、必要なときに必要なものをサッと取り出せる。まさに“できるビジネスパーソン”といった印象を与えられるだろう。

ベルベットを思わせる起毛ポリエステル素材で、PCなどデジタル機器を保護しながら持ち運べる

留め具などのカラーリングにもこだわりを感じる

ポケット内部に仕込まれているバンド。そのままでは全部が底の方に固まってしまい必要なものを探すのに苦労するが、このように仕分けて留めておけば、サッと取り出せる

今後の展開が気になるシリーズ

　この新シリーズ、パッと見は“色モノ”のように思えたかもしれない。しかし、1つ1つ見ていくと、製品はしっかりと作られている。そこは周辺機器メーカーの雄であるエレコムだからこそだ。単なる“モノ”ではなく、テンションを上げられるような好きなものに囲まれるという“コト”を提案しているのが新しいと感じた。

　今後、さらなる周辺デバイスが登場するのか、はたまた新たなカラーが追加されるのか、新シリーズの展開が気になるところだ。

そこにあるだけでテンションが上がりそうなILMFシリーズ