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SilverStoneの「PC-98風ケース」はどうなった? ブースを見物した結果COMPUTEX TAIPEI 2024(2/2 ページ)

COMPUTEX TAIPEI 2023で「PC-98風ケース」を参考出展したSilverStone。しかし、その製品化の報はなく、COMPUTEX TAIPEI 2024を迎えてしまった。どうなったのか気になった筆者は、意を決してSilverStoneブースに向かうのだった。

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デュアルCPU対応水冷クーラーやハイエンドCPU用空冷クーラーも

 ケースに続いて紹介されたのは、水冷/空冷クーラーだ。

 「XE360-DUAL」は、DUALの名の通り2基のCPUを冷やせる水冷クーラー。写真にはファンが写っていないが、実際には付属するので安心してほしい。

XE360-DUAL
XE360-DUALは、デュアルCPU構成のワークステーション/サーバ向けの水冷クーラーだ(写っていないがファンも付属する)

 もう1つ紹介された「XED120」は、XeonプロセッサやEPYCプロセッサに対応する空冷クーラーだ。対応できるTDP(熱設計電力)は最大450Wということで、かなり巨大なクーラーとなっている。十分なエアフローを得られるケースと組み合わせて使うことが前提となりそうだ。

XED120
Xeon/EPYC向けの空冷クーラー「XED120」は、とにかくデカい

コンシューマー向けPCケースも

 SilverStoneブースにおける展示の主力は、どちらかというとビジネス、あるいはいわゆる「プロシューマー」向けの製品だったが、コンシューマー向けの新製品も複数展示されていた。

 「CW01」は、ホームシアターPC(HTPC)向けの横置きPCケースだ。HTPC向けのケースといえば、光学ドライブを搭載するための5インチベイを備えることが一般的だったが、CW01には5インチベイは用意されていない。ただ、横置きメインのPCケースは最近珍しくなりつつあるので、リビングに置くPCを自作したい人にとって、注目すべき製品の1つといえる。

CW01
CW01は、HTPCでの利用を想定した横置きメインのPCケース
CW01の内部
CW01の内部。HTPCでの利用を想定したケースなのに5インチベイのスペースがないのは、時代の流れを受けてなのかもしれない
仕様
展示されていた、CW01を使ったPCの仕様

 USB4に対応する新型のM.2 SSDケース「MS12-40」の展示もあった。4色展開で、ケース自体がヒートシンクとなっている。USBフラッシュメモリよりも高速にデータをやり取りできる上、ノートPCのパワーアップで余ったPCI Express接続のSSDを活用する際に役立ちそうだ。

 製品ではないものの、CW01の横には名古屋大学レゴ部が作成した「SUGO 17」のミニチュアも展示されていた。

Lego
名古屋大学レゴ部が制作した「SUGO 17」(ホワイト)のミニチュアモデル
名大レゴ部
名古屋大学レゴ部の紹介も行われていた
MS12-40
「MS12-40」は4色展開のUSB4対応M.2 SSDケースだ。ご覧の通り、ケース自体がヒートシンクとなっている

で、PC-98風ケースはどこに?

 以上が、COMPUTEX TAIPEI 2024におけるSilverStoneブースの主な展示だ。ご覧の通り、今回はPC-98風ケースの展示はなかった。担当者に話を聞いたところ、PC-98風ケースはサンプル(試作)のバージョンアップを進めているところで、間もなく量産体制に入れる所まで来ているという。

 「なら展示してよ!」と言いたいのはやまやまだが、製品化プロセスは順調に進んでいるそうなので、今後の情報に期待したい。

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