将来は「AIのBTO」も――サードウェーブが法人事業の戦略を発表 個人向けで培った技術力やサービスを投入(1/3 ページ)
サードウェーブが、法人向けPCの新モデルと、法人市場における事業戦略の説明会を開催した。エヌビディアやインテルといったパートナー企業とのパートナーシップと、個人向けモデルで培ってきた技術力やサービス体制を生かして法人市場に注力していくという。
既報の通り、サードウェーブは7月3日、法人向けPCの新製品を発表した。法人(企業/学校)においてAI(人工知能)の利用が広がる中、AIにまつわる作業をより快適にこなせるよう、NPUを統合したCPUや外部GPUを備えるモデルを強化したことが特徴だ。
新製品の発表に合わせて、同社は同日に「法人向け新製品発表会 2024夏」を開催した。創業から40周年を迎え、改めて法人事業への注力することを宣言した他、パートナー企業であるエヌビディアとインテルからゲストを招き、協業の深さもアピールした。
個人向け市場の経験を生かしてサービスやソリューションも提供
サードウェーブのこれまでの歩みを紹介する動画が流れた後に登場した、同社の井田晶也次期社長(現副社長)は、「業種や業態に特化したターゲットへの取り組みの強化」「パートナービジネスの強化」「コンシューマー(個人向け)市場で培った技術力と、サービスを駆使した革新的なソリューションの提供」「環境に配慮した製品開発」「持続可能なビジネスモデルの推進」を今後の法人向けビジネスの基本戦略とすると説明し、いくつかの分野については、取り組みの概要を解説した。
1点目に挙げられた「業種や業態に特化したターゲットへの取り組みの強化」という点では、以下の法人ユーザーを積極的に獲得していく方針が示された。
- CADをベースとした設計
- ゲームに関係したグラフィックス制作/サウンドデザイン/プログラム開発
- 映像コンテンツの制作
「コンシューマー市場で培った技術力と、サービスを駆使した革新的なソリューションの提供」については、まず“製品”たる今回の新PCを見てほしいとする。その上で「(今後は)製品に最適化されたサービスを展開しつつ、製品そのものはユニークなものを開発していきたい」と締めくくった。
今回発表された法人向け新製品。左から「raytrek Workstation N8630」「raytrek Workstation X2630」「raytrek R6-MT」「raytrek A4-M」「THIRDWAVE HG5024」と、ラインアップも幅広い
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