NPU搭載のRyzen 8040HSシリーズを採用! 片手で持てる「GEEKOM NUC A8」は高コスパなミニPCだった 実機を試して分かったこと(2/4 ページ)
片手でわしづかみできるNUCサイズのミニデスクトップPC「GEEKOM A8」は、最新のRyzenプロセッサを搭載したパフォーマンス志向のモデルだ。実機を入手したので、細かくチェックしていこう。
高速かつ充実したインタフェースを用意
本機のUSB端子は、USB Type-Cが2基、USB Standard-Aが4基と合計で7基を利用可能だ。USB Type-C端子は2基とも画面出力(DisplayPort Alternate Mode)に対応しており、2基のHDMIと合わせて最大4画面出力も行える。
また、USB Type-C端子のうち1基はUSB4(USB4 Gen 3 x2)をサポートし、40Gbpsの高速データ通信を実現する。USB Standard-A端子も、4基中3基はUSB 3.2 Gen 2(10Gbps)対応と高速な端子がそろう。
通信機能も2.5GBASE-T対応の有線LAN、Wi-Fi 6E対応の無線LANとBluetooth 5.4と文句のない内容だ。
側面にはSDメモリーカードスロットもある。仕様が記載されていなかったので手持ちのUHS-II対応のカードで試してみたところ、毎秒200MB以上の速度が出ており、UHS-II以上には対応しているようだ。
ただし、このスロットはカードの差し方が独特で、端子面を上に向けて装着する仕様だ。無理矢理入れようとするとカードを破損する可能性があるため注意しよう。
ちなみに、Webページのスペックには一部のUSBポートに対して「Power Delivery」の文字があるが、これは「電源オフ状態でのスマートフォンなどへの給電サポート(電源オフチャージ)」を指しているようだ。本製品がUSB Power Delivery(PD)対応のACアダプターなどで駆動できるわけではない。
背面上部は放熱口で、端子は下部に並ぶ。USB Type-C、USB Standard-A、HDMI出力の各端子を2基ずつ装備する。有線LANは2.5GBASE-T対応だ。USB Type-Cはどちらも画面出力(DisplayPort Alternate Mode)にも対応する
最大5.2GHzで動作する8コア16スレッドの「Ryzen 9 8945HS」を採用
本機のCPUには、AMDの「Ryzen 9 8945HS」を搭載している。2023年12月発表のRyzen 8040シリーズ(開発コード名:Hawk Point)のハイエンドモデルで、8コア16スレッド/動作クロック最大5.2GHzというパワフルな仕様だ。
Zen 4アーキテクチャを採用しプロセスルールは4nm、GPUコアとしてRadeon 780M、16TOPSのNPU(GPUと合わせたAI処理性能は39TOPS)も統合する。手の平サイズのミニPCに採用されるプロセッサとしては、かなり強力な部類だろう。
パフォーマンスのカギになる冷却については、シロッコファンと大型ヒートパイプで構成した独自の冷却システム「IceFlow 1.5」により、快適な温度で高いパフォーマンスを楽しめるとアピールしている。
メモリやストレージも、ミニPCとしては高速な製品が使われている。メモリとしては16GBのPC5-44800S(DDR5-5600)を32GB(16GBモジュール×2枚)、ストレージとしてはPCI Express 4.0 x4対応の2TB SSDを備える。
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