実は安い? 正当進化なカラー電子ペーパー端末「BOOX Go Color 7」は、快適な読書体験ができるオススメな1台:「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)
企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。
使い勝手向上のポイントもある
ソフトウェア的にできることも基本的には同じであるため、BOOX Pageのレビューと同じ感想になります。しかし、いくつか使い勝手の向上もありました。
物理的な一番の違いは、背面がざらついた肌触りになっている点です。BOOX Pageも滑りにくい素材でしたが、BOOX Go Color 7ではさらにオシャレ感が追加された感じです。より滑りにくくなっています。
地味にスペックアップもしています。メモリは3GB→4GBに、ストレージは32GB→64GBとなりました。このあたりに引っ掛かっていた方は魅力的に映るでしょう。
その他、ページめくりボタンやmicroSDメモリーカードスロットの搭載、Google Playが使えるといった点は同様です。重さも約195gで同様、本体サイズも同様です。
さらに完璧な端末を目指すのであれば……
BOOX Pageと同じ話にはなりますが、スタイラスペンには対応してほしいです。あとはモバイルネットワーク接続への対応でしょうか。Kindleのような他端末と同期が取れるアプリの場合、どこでもネットワークにつなぐことができると便利です。もちろんWi-Fiは搭載しているので、外出時でもスマホにデザリングすればネットワーク通信は可能です。ただ、一手間あるかどうかは大きいです。BOOX自体、SIM搭載モデルはないと思いますので、SIM搭載は望み薄だとは思いますが……。
あえて他に言うとすると、さらに端末を薄く、軽く、といったところでしょうか。個人的には、バッテリー容量を削って軽量化、はアリだと思います。
……と、少しわがままな要望となりましたが、それくらい現在のスペックは満足度が高く、しっかりと実用レベルに値する製品だと感じます。電子ペーパーに興味のある方は、手を出して問題のないタイミングだと思います。
純正カバーは質感もよいが、やはり悩ましい
カバーそのものに問題があるわけではありません。しかし、カバーは装着すると重くなるのがやはりネックです。
カバーは落とした時の防御という意味もありますが、手から滑り落としにくくするという効果もあります。しかし、BOOX Go Color 7は本体そのものが滑りにくいため、わざわざカバーをして使わなくてもと思いました。
もちろん、カバンの中に入れると画面が傷つくリスクが高いので、何かしらで守りたくなります。ただ私の場合、カバン自体にそうした保護があるものを使っていますので、その点でもカバー必須ではないのです。
カバーを装着することで機能強化、例えばスタンドになるといった利点があればいいのですが、そうした使い方はできなさそうです。背面を守る必要はないので、昔のiPadの“お風呂のフタ”と言われたような、画面のみを保護するような軽量カバーがいいのかもしれません。
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