実売4万円切り! サンコーの15.6型2画面モバイルディスプレイ「DUALDPHBK」の実用性をチェックする:モバイルディスプレイの道(3/4 ページ)
持ち運べる15.6型の2画面モバイルディスプレイが相次いで登場している。サンコーの「DUALDPHBK」を、前回紹介したアイティプロテックの比較しつつ試してみた。
2画面を1つの画面として使えるフルスクリーンモードには非対応
では実際に使ってみよう。本製品は2画面ディスプレイということで、接続元のPCと合わせて合計3つの画面をさまざまな組み合わせで利用できる。
まず1つは、3画面に全て別々の内容を表示するマルチディスプレイモードで、おそらくもっとも利用頻度が高いであろう表示方法だ。USB Type-Cケーブル1本を接続するだけで、2つの外部画面への出力が行えるので、バラバラに2台のモバイルディスプレイを接続するよりも圧倒的に手軽に行える。
もう1つは、本製品の上下に同じ画面を表示するミラーモードだ。単に複製表示しただけでは使い道がないように感じるが、本製品は折り返して背中合わせにできるので、このモードと併用することで、正面に座った相手と自分とで同じ画面を参照するという使い方ができる。プレゼン用途では重宝するだろう。
逆に本製品でできないのが、上下の画面を1つの画面と見なして出力するモードだ。前述のアイティプロテックの製品は、ここまで見てきた2つのモードに加え、この表示方法(フルスクリーンモード)に対応しており、15.6型を連結した20.5型相当の大画面で利用できるが、本製品はこうした使い方はできず、2つの画面はバラバラに使うしかない。両製品の最大の違いはこれということになる。
2つの画面を1つの大画面として使う、フルスクリーンモードには非対応だ。ディスプレイの解像度設定を見ても、アイティプロテックの製品でフルスクリーンモードを選択した時に表示される「1920×2160」という解像度は存在しない
なおここまで見てきたモードは、接続方法によってできる場合とできない場合がある。例えばHDMIケーブルで接続した場合は、マルチディスプレイモードは使えず、ミラーモードに限定される。またMacやスマートフォン、ゲーム機との組み合わせで使う場合も、やはりミラーモード限定だ。
言い換えると本製品のポテンシャルが発揮可能なのは、Windows 11と組み合わせた場合のみということになる。購入にあたっては、想定している使い方ができるかどうか、事前にしっかり確認しておくことをお勧めする。
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