Ryzen 7 8840Uを搭載してアンダー1kg! ビジネス向けの13.3型AI PC「HP EliteBook 635 Aero G11」を試して分かったこと(3/3 ページ)
日本HPの軽量モバイルPC「HP EliteBook 635 Aero G11」は、AMD製CPUを中心に性能と長時間駆動を両立させた注目の1台だ。実機を入手したので細かくチェックした。
ビジネスPCとしてバランスの取れたパフォーマンス
ここからは、ベンチマークテストの結果を見ていこう。CINEBENCH R23(最低実行時間10分)のスコアは1万822ptsだった。比較対象は、フォームファクターがやや大きめ(約1.3〜1.5kg)の製品が多いため目立たないが、1kg以下のモバイルノートPCとしては非常に優秀だ。Core i5-8250U搭載の旧世代機(ThinkPad T480s)と比べれば、進化は歴然としている。ビジネス用途で快適に利用できるのはもちろん、ちょっとした動画編集までストレスなくできるパワーを持つ。
PCMark 10/Modern Office Battery Lifeで計測したバッテリー駆動時間も実測で約11時間24分と十分だ。高負荷時にはそれなりにファンも回転するが、動作音は抑えられている。最新世代のCPUの電力効率を生かし、ビジネスPCとして良いバランスの製品にまとまっているといえるだろう。
CINEBENCH 2024実行後約10分経過時点でFLIR ONEで撮影したサーモグラフィー(室温28度)。右パームレストの最高温度は37.2度と少しじんわりしてくるが、空調強化やスポットの冷却アイテムなどで対応可能だろう
快適にビジネスや学習ができる高コスパなAI PC
HP EliteBook 635 Aero G11は、1kgを切る薄型軽量ボディーという付加価値がありながら、Ryzen 8040シリーズの電力効率の高さを生かし、快適に使える高いパフォーマンスを備えつつ、ロングバッテリーで静音運用といった要素をうまく整えた、快適に利用できる製品に仕上がっている。
また、CPUがNPUを統合していることにより、OS標準の高度なカメラ効果(Windows スタジオ エフェクト)が利用できる点も見逃せない。ビデオ会議では有用な機能だけに、ビジネス用途や学習シーンに使うPCとしてはしっかり価値がある。
今回の評価機であるRyzen 7 8840U搭載モデルは、直販価格で19万3380円から販売されている。Ryzen 5 8640U搭載モデルで15万9280円から購入可能だ。コストパフォーマンスも高く、ビジネスや学習向けに軽量で持ち運べるPCが欲しい人にとっては非常に魅力的な存在だろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
日本HP、個人/法人向けノート「Envy」「HP EliteBook」「HP ZBook」にCore Ultra搭載の新モデルを一挙投入
日本HPは、同社製個人向けノートPC「Envy」および法人向けノートPC「HP EliteBook」、モバイルワークステーション「HP ZBook」のラインアップにCore Ultraを搭載した新モデルを追加した。
HPの成長エンジン それは「AI PC」と「ハイブリッドワーク」
HPが、世界中のパートナー企業を集めたリアルイベント「HP Amplify Partner Conference 2024」を開催している。イベントの最初に行われる基調講演では、HPの幹部や主要なパートナー企業のCEOが登壇し、将来の展望を語った。
今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 第3回】キーボードやタッチパッドは使いやすい? ビデオ会議はどうだ?
日本HPから発売された「AI PC」の「Envy X360 Laptop 14-fc(インテル)」。個人向けノートPCの最上位モデルにあたる本機を試して分かったことをまとめた。
今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 第2回】いきなりの実戦投入で気付いた「Envy x360 Laptop 14」のメリット
日本HPから発売された「AI PC」の個人向けノートPC「Envy x360 Laptop 14-fc(インテル)」を実業務に投入して分かったことをお伝えする。
今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 第1回】日本HPの「Envy x360 Laptop」を使い始めたワケ
日本HPから「AI PC」の個人向けノートPC「Envy x360 Laptop 14-fc(インテル)」が発売された。このモバイルPCを実業務に投入して分かったことを連載形式でお伝えする。










