AIとサウンドが売りの「Google Pixel Buds Pro 2」は何が変わった? 試して分かった進化点(2/3 ページ)
Googleが、完全ワイヤレスイヤフォン「Pixel Buds Pro 2」の販売を開始した。新しい形状になった新モデルを早速試してみた。
圧迫感が少ないANC
アクティブノイズキャンセリングも従来から強化された。Tensor A1チップの搭載により、「Silent Seal 2.0」を使用したANCは、環境に合わせて毎秒300万回の調整をして、ノイズを従来の最大2倍ブロックするとのことだ。ANCが強力になると、特有の閉塞感/圧迫感を生じるものだが、そうしたものは感じなかった。
なお、外部音を取り込むトランスペアレンシーモードにも対応しており、ジェスチャー操作で切り替えることができる。この他、会話を検出すると自動的に外部音取り込みモードに切り替わる機能も備えている。
肝心の音質だが、Pixel Buds Proと比べると高音のシャープさが増しているようだ。低音も強いのだが、ドンシャリという感じはなく、どちらかというフラットな印象を受けた。
イコライザー機能も備えており、デフォルトを含めた6つのプリセットに加え、ユーザー自身でカスタマイズも可能だ。カスタムイコライザーは数字の帯域ではなく、「超高音」「中音」などで記載されているので、イコライザーになじみがない人でも分かりやすいだろう。
Pixel Buds Proに引き続き、ヘッドトラッキング付きの空間オーディオにも対応している。ただし、利用するにはPixel 6以降のPixelスマートフォン(aシリーズは非対応)が必要だ。
Gemini Liveを利用可能
Pixel Buds Pro 2には、AI機能を強化するTensor A1チップが搭載されている。GoogleのAIと言えばGeminiということで、Pixel Buds Pro 2ではGemini Live(日本ではGemini ライブチャット)を利用することが可能だ。
Geminiと自然な会話を行える機能で、従来のGoogle アシスタントのように毎回ウェイクワード(OK Google)を発する必要はなく、人と話すのと同じように会話を行うことができる。ただし、今のところ日本語では利用できず、スマートフォンのGeminiアプリを英語設定(Android自体を英語設定にする必要はない)にした上で、英語で発話する必要がある。
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