骨伝導イヤフォンの弱点を空気伝導ドライバー併用で克服した「OpenRun Pro 2」を試す(2/3 ページ)
耳をふさがない骨伝導イヤフォンのフラグシップモデルに新型が登場。実機を試してみた。
OpenRun Pro 2の外観をチェック!
続いてOpenRun Pro 2の外観についてチェックしていこう。今回手元にあるのは、プロの陸上競技選手である大迫傑さんとのコラボモデルで、他のブラックやオレンジモデルはツートンカラーなのに対し、スタイリッシュな仕上がりとなっている。
スピーカーユニットにはマグネットが組み込まれているようで、写真のようにユニット同士がピッタリとひっつくようになっている。カバンの中に放り込んでもコンパクトにしまえる。
ダミーヘッドを使ってOpenRun Pro 2の装着イメージを紹介しよう。OpenRun Pro 2を耳に引っかけると、骨伝導ドライバーが耳珠(じじゅ:耳の穴の前の出っ張り)の前にある骨、顎の根元の骨に当たるようになっている。OpenRun Pro 2は骨伝導ドライバーとあわせて空気伝導ドライバー(写真のメタリックカラーのユニット)が耳の穴方に向く。
こうすることで、骨伝導ドライバーで高音域から中音域の音を実現しつつ、骨伝導ヘッドセットの弱みである、低音域の音を空気伝導ドライバーに担当させて音質向上を実現している。
Aeropexと比べると、デュアルドライバー構成になったこともあって重量が約4g増加して約30gとなっている。
仕様としては本体重量が増加している状況だが、軽量なことには変わりない。実際に1日中装着して試用してみたが、疲れや装着しているときの締め付け感などもなく大変快適に利用できた。
OpenRun Pro 2は普通のイヤフォンとは違って、後頭部にアームを引っかける形なので、人によってはフィットしない場合もある。そのため、OpenRun Pro 2はスタンダードモデルと、スタンダードモデルと比べて21mm短くなったミニモデルを展開している。
今回の大迫傑モデルは残念ながらスタンダードモデルに限られているが、好みのフィット感を選べる点はうれしい仕様だ。Shokz製品は国内の家電量販店にも販路が展開されているので、店頭で試着できる強みもある。興味のある方は購入前にフィット感を事前に確認しておくと良いだろう。
右耳に当てるユニットには、ノイズ低減用のマイクを2基内蔵しているが、こちらのマイクで周囲の環境音を取り込み、AIノイズ低減アルゴリズムを使って環境ノイズを96.5%削減できるという。
実際に筆者も2日間ほどビデオ会議に利用してみたが、クリアな音質で会議に臨むことができた。リスニング音質の向上だけでなく、マイク音質も改善されており、ビデオ会議用にピッタリな製品だ。まさに、非の打ち所が無いと個人的に感じた。
電源のオン/オフや、ボリューム調整の操作も簡単で、右耳側にボリュームアップボタンと、ボリュームダウンボタンの2つだけのシンプルな構成になっている。電源を入れる際はボリュームアップボタンを長押しする形だ。
操作自体がシンプルなので、装着した状態であっても目視せずに電源操作やボリューム調整が行えるのは便利だ。
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