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2画面PC+2画面モバイルディスプレイ環境をZenBook DuoとEHOMEWEI XQ-160PWで作る「目指せ↑ワンランク上の仕事術」デジモノ探訪記(2/3 ページ)

企業や組織のIT部門を支援してきた石黒直樹氏が、実際に使っていて仕事に役立つと思ったものや、これから登場する新製品、新サービスをいち早く試してレビューする連載。

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対面打ち合わせに使えるミラーリング機能

 さて、これだけだと普通にディスプレイを2枚使っているだけですが、このデュアルディスプレイにはもう1つの隠れた強みがあります。それは対面打ち合わせにおけるミラーリング機能です。

 ビジネスの場では、対面での打ち合わせにおいて1つの外付けディスプレイを見ながら会話やプレゼンをすることがあります。大人数であればこの形にならざるを得ませんが、1対1といった少人数の場合、ディスプレイを見たりノートPC側を見たりと、使いづらさを感じる方も多いのではないでしょうか。

 XQ-160PWはパネルを完全に相手側に向け、自立させることができます。そしてミラーリングモードを使うことで、同じ画面を対面にいる相手に見せながら打ち合わせを進めることができるのです。早速、試しに対面打ち合わせで活用してみたのですが、お互いに対面のまま共有画面も見られるので、スムーズに会話が進みました。地味にストレスが減ります。

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対面すぎて写真撮りが難しかったので、上から。向かい合って座っても、向き合いながら共有画面も確認できます

タッチ操作も活用できる

 XQ-160PWはタッチペンも使えますが、面白いのがiPhoneなどを接続してもそのままディスプレイ側でタッチ操作ができる点です。USB Type-Cケーブル1本でiPhoneと接続するだけで、16型の大きなタッチディスプレイをできます。

 なお、私自身ハマった点ですが、iPhone側で設定に一手間かけないとディスプレイのタッチ操作が反応しません。「設定>アクセシビリティ>ズーム」をオン(iOS18.0.1)にする必要があります。ご注意ください。

 また、画面の表示比率がどうもうまく設定できず、iPhone 16 Pro Maxの場合、縦長表示になります。

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外部ディスプレイ側で直接タッチ操作できるのは面白い機能です
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横向き時のイメージです。なお、向きによってディスプレイからiPhoneに送るタッチ位置を変える必要があるようで、ディスプレイで表示向きの設定をする必要があります

 ちなみに、付属のタッチペンは、本体裏側にマグネットで装着することもできます。このあたり、いろいろと考えられていますね。

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あまり磁力は強くないので、触れるとやや動きます。ただ、落ちるほどではありません

 ディスプレイ側に内蔵のオンスクリーンキーボード機能があります。US配列のみですが、Windows PCを巨大タブレットのように使うことができます。もちろん日本語入力も可能です。

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将来的には、キーボード以外にもさまざまな機能ボタンが使えるようなコントローラー化していくかもしれませんね。2画面化は、そうしたことも期待できる面白さがあります

普通に2枚のディスプレイとして、別々の利用も可能

 単純に2枚のディスプレイとしての利用も可能です。上下それぞれのディスプレイに対して、USB Type-C、Mini HDMI端子があり、別々のディスプレイと認識させて使うことができます。回転させて2人でそれぞれ使う、といった方法もアリではないでしょうか。

 他にも「この使い方ができたら面白いかも」と思ったのが、ゲームの協力プレイです。例えば、Nintendo Switchのスプラトゥーン3で協力プレイをする場合、お互いの画面を見ながら協力できるので「よりうまくプレイできるのでは?」という考えです。Minecraftのようなゲームもよいかもしれません。

 しかし、この使い方には注意があります。まず、音声出力が下画面のディスプレイからしかありませんでした。確かに、PC利用で上下から違う音を出したい、というシーンはあまりない気がします。

 また、iPhoneと同様の事象も確認されました。16:10比率のディスプレイとなるため、Switchを接続したところ、16:9が縦長に引き延ばされてしまいました。この辺りを変更する設定がないようで、ゲーム機側にそうした設定がない場合はおそらく対処しようがありません。こうした点もご留意ください。非常に惜しいです……。

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