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ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す(2/4 ページ)

懐かしいポータブルゲーム機やPCのデザインをオマージュするブランド「AYANEO REMAKE」を立ち上げているAYANEOが、ニンテンドーDSをオマージュした「AYANEO FLIP KB」を発売した。海外クラウドファンディングで出資していたものが届いたので、ねっとりとレビューしていきたい。

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早速開封!

 AYANEO FLIP KBは、ニンテンドーDSをオマージュしてデザインされたポータブルゲーミングPCだ。AYANEOブランド製品で初となるクラムシェルタイプで、本体にQWERTYキーボードを搭載しているところが、兄弟モデルともいえるAYANEO FLIP DSと異なる点だ。

「AYANEO FLIP KB」の開封の儀
AYANEO FLIP KB開封の儀
AYANEO FLIP KBのパッケージ内容
パッケージには本体の他、付け替え用グリップピース、充電用USB Type-Cケーブル、USB Standard-A→USB Type-C変換アダプター、ACアダプター、各国用ACプラグ、取扱説明書などが入っている
グリップピース
グリップ感を高めるアタッチメント「グリップピース」は簡単に付け替えられる

 ディスプレイはタッチ対応の7型(1920×1080ピクセル/リフレッシュレートは最大120Hz)となっている。色域はsRGB比で120%、DCI-P3比では100%をカバーしている。ゲームの世界をゲーム開発者が意図したビジュアル通りに表現できるだろう。

 ディスプレイの開閉角度は無段階ではなく、120度/150度/180度の3段階となっており、それぞれの角度でカチッと止まる。ヒンジの強度が高いため、ディスプレイ側を指でつまんで振っても角度が変わるようなことはない。また、閉じたディスプレイはマグネットで固定されるので、バッグの中で不意に開いてしまうという事故も防げそうだ。

3段階で固定できる
120度/150度/180度の3段階でカチッと止まる

 インタフェースは背面に集中しており、前面にあるのは3.5mmイヤフォン/マイク端子のみで、USB4(USB Type-C)、USB 3.2 Gen 2(USB Type-C)、Oculink、microSDメモリーカードスロットも背面にある。

AYANEO FLIP KBの背面
AYANEO FLIP KBの背面。左からmicroSDメモリーカードスロット、マイク、電源インジケーターランプ、USB Type-C×2(うち、PDに対応しているのは左側のみ)、Oculink端子がある
AYANEO FLIP KBの前面
前面には左右にスピーカーがある他、3.5mmマイク/イヤフォンジャック、マイク穴が見える
左右には何も搭載していない
左右の両側面には何も搭載していない。ゲームをする際、両手でグリップするので当然のデザインか
左右には何も搭載していない
こちらは右側面。厚みはあるが、端子類が何もないので握りやすそうだ

 天面にはデザインのアクセントになっているAYANEOのロゴが、底面には大きな給気口がある。排気口は背面にあるので、向かいに座る人に温風が当たらないように注意して利用したい。

AYANEO FLIP KBの天板
天板部分はシンプルだ
AYANEO FLIP KBの底面
底面には大きな給気口を備える。高さのあるグリップのおかげで、デスクやテーブルなど平らな面に置いておいても吸気口をふさぐことはない

 仕様を見ていこう。出資したAYANEO FLIP KBのAPUはAMD Ryzen 7 8840U(8コア16スレッド/3.3GHz〜5.1GHz)で、メモリは16GB(LPDDR5x)、ストレージは512GB(PCI Express 4.0/M.2 2230 SSD)となっている。

 その他には32GB/2TB、64GB/2TBといったモデルも存在するが、価格が倍近くに跳ね上がってしまう。

 サイズは約180(幅)×102(奥行き)×29.8(高さ)mmで、重量は公称値で約650g、実測で657gだった。厚みはあるが、フットプリントがコンパクトなのでポーチやサコッシュ、ボディーバッグなどにも入れやすい。

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