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ニンテンドーDSにQWERTYキーボードを追加したような二つ折りポータブルPC「AYANEO FLIP KB」を試す(3/4 ページ)

懐かしいポータブルゲーム機やPCのデザインをオマージュするブランド「AYANEO REMAKE」を立ち上げているAYANEOが、ニンテンドーDSをオマージュした「AYANEO FLIP KB」を発売した。海外クラウドファンディングで出資していたものが届いたので、ねっとりとレビューしていきたい。

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ゲームの操作性は?

 AYANEO FLIP KBはポータブルゲーミングPCを名乗っている。ゲームを操作するゲーミングパッド(コントローラー)はどのような仕様になっているのだろうか。

 まず、ディスプレイを開くと左右にジョイスティックが現れる。このジョイスティックはドリフト現象という不具合を起こしにくくするホール効果センサーを搭載している。

 右側上部にはA/B/X/Yボタン、左側中央には十字キーがある。どちらもストロークは浅いが、しっかりとしたクリック感があり、押したのか押していないのか分からないということはない。

 右側のジョイスティックの下にはデフォルトでホーム画面に戻る機能を割り当てられているカスタムボタンとAYASpaceボタン、左側の十字キーの下にはViewボタンとMenuボタンが並ぶ。

右側アップ
右側のアップ
左側アップ
左側のアップ。閉じたときにディスプレイを傷つけないよう、手前にゴムの緩衝材が取り付けられている

 ショルダーの左右にはそれぞれLT/LB/LCボタンとRT/RB/RCボタンがあり、LCボタンとRCボタンは短押しと長押しでの動作を割り当てられる。なお、デフォルトではLCボタンの短押しでソフトキーボード、長押しでタスクマネージャーが立ち上がり、RCの短押しではEscキー操作、長押しではタスクビューが開くようになっている。

左ショルダー
左ショルダーのアップ。LTボタン、LBボタンともに押しやすい
右ショルダー
右ショルダーのアップ。両側にカスタマイズボタンがあるので、入手したら自分好みにカスタマイズしたい

 最も気になるのは、ディスプレイを閉じたとき邪魔にならないように凹部に設置されたジョイスティックの操作性だが、少し操作するだけで慣れるだろう。

 筆者の場合は、むしろ指をすべらせるように動かすだけでA/B/X/Yボタンや十字キーに移動させられるこの配置の方が使いやすいとさえ感じたほどだ。

落ち込んでいるジョイスティック
ジョイスティックはへこみの中にあるが、ゲーム中に使いづらいと感じることはなかった。また、キーボード利用時は同じ高さで指を滑らせるだけでマウス操作を行えるので、むしろ高さがないこの状態の方が使いやすいと感じた

 電源ボタンは指紋認証一体型で、その右にはマウス操作を行うための光学式フィンガーナビゲーションが並ぶ。基本的にAYANEO独自のユーティリティーソフト「AYA Space」がバックグラウンドに常駐していれば、左のジョイスティックでマウス操作を行えるのだが、アプリによっては利かないことがある。そのようなときに補助的に使うことができる。

電源ボタンと光学フィンガーナビゲーション
電源ボタンと光学フィンガーナビゲーション。電源ボタンが指紋認証一体型なのでPCにアクセスしやすい

 光学式フィンガーナビゲーションの感度は非常に良いのだが、良すぎるため予期せずクリック操作をしてしまっていることがある。タッチスクリーンを搭載しているので、面倒でなければ画面に触れて操作する方が正確なのではないかと感じた。

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